トヨタはFCV(燃料電池車)について、2020年以降グローバルで年間3万台以上の販売を目指しているが、それに対応すべく燃料電池スタックと高圧水素タンクの生産設備を拡充すると発表した。
画像: 本社工場内に新設されるFCスタック生産用建屋、8階建てで延床面積は約7万㎡だ。

本社工場内に新設されるFCスタック生産用建屋、8階建てで延床面積は約7万㎡だ。

国内外で拡販を目指すMIRAI

現在、トヨタは年間3000台ほどのFCVを生産している。その主力はもちろん乗用車のMIRAIで、他にはFCバス、燃料電池フォークリフトがある。

画像: FCバスは2017年2月から東京都への販売を開始している。

FCバスは2017年2月から東京都への販売を開始している。

画像: 豊田自動織機が2016年秋から販売開始した燃料電池フォークリフト。

豊田自動織機が2016年秋から販売開始した燃料電池フォークリフト。

MIRAIは2014年12月に日本で発売開始、2015年秋からはアメリカとヨーロッパでも発売した。生産台数は2015年が約700台、2016年は約2000台、2017年は約3000台と計画どおりに増加している。

そして今後はオーストラリア、カナダ、中国、アラブ首長国連邦で走行実証を行い、販売拡大を目指す。また日本国内では現在の四大都市圏中心から対象地域を広げる計画だ。

画像: 水素と酸素から電力を作り出す燃料電池スタック。

水素と酸素から電力を作り出す燃料電池スタック。

今回の燃料電池スタックと高圧水素タンクの生産設備拡充は、こうした計画を実現するためのものだ。燃料電池スタック生産建屋は本社工場内に新設し、高圧水素タンク専用ラインは下山工場の第3工場内に設けられる。

画像: 高圧水素タンクもFCVには不可欠なものだ。

高圧水素タンクもFCVには不可欠なものだ。

トヨタは本格的な普及型EVの開発、販売を急ぐとともに、FCVについても予定どおりに生産を拡大していく。HV、PHVを含め全方位で環境対応車をラインナップしていくというトヨタの戦略は順調に進んでいるようだ。

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