7月7,8日に富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ選手権第4戦において、参戦2年目となるニック・キャシディ選手が初優勝。近藤真彦監督率いるKONDO RACINGにとっては10年ぶりとなるトップフォーミュラでの勝利となった。

ポールポジションからのスタート

画像1: ポールポジションからのスタート

ポールポジションからスタートしたニック・キャシディ(KONDO RACING)がトップを守り1コーナーへ進入。予選3番手の石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)と6番手スタート関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がそれに続く。

画像2: ポールポジションからのスタート

関口は6番手スタートから得意のスタートダッシュで3番手へジャンプアップ。一方予選2番手のフロントローを獲得したポイントリーダー山本尚貴(TEAM MUGEN)は、石浦、関口の後塵を拝し4番手、そしてその後は中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と一進一退の攻防へ。

画像3: ポールポジションからのスタート

ここまでの上位5台はソフトタイヤでスタートしている。その中でトップ2台は後続とのギャップを広げながら付かず離れずの走行。石浦がキャシディに対し常に自分をミラーに移し込む神経戦に持ち込む。

分かれるタイヤ選択

画像1: 分かれるタイヤ選択

ミディアムタイヤでスタートした国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)は11周でソフトタイヤにチェンジ。先にピット作業を済ませていた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の前でコースに戻る。そしてピットストップ消化組のトップに立ち、キャシディに対し見えないバトルを仕掛ける。

画像2: 分かれるタイヤ選択

「見える」石浦と「見えない」国本、CERMOの2台に攻め立てられたキャシディだがペースを乱すことなくポジションをキープ。タイヤ交換組のバックマーカーに何度か引っかかり石浦とのギャップが詰まることもあるが、今回のキャシディはクルマが決まっていたこともあり冷静な対応。

10年ぶりのバンザイ?

画像1: 10年ぶりのバンザイ?

キャシディは35周目にピットインしミディアムタイヤへ。石浦はオーバーカットするべく40周までピット作業を引っ張るが、すでにソフトタイヤのグリップは落ちておりキャシディの前でコースに戻ることは叶わず2番手のまま。そして55周のレースはキャシディがトップチェッカーを迎えた。

画像2: 10年ぶりのバンザイ?

KONDO RACING前回の優勝は2008年のJ・P・オリベイラまで遡る。実に10年ぶりの勝利に近藤監督も歓喜のお出迎え。さすがに「バンザイ」はしなかったが。

混沌するチャンピオンシップ

画像: 混沌するチャンピオンシップ

2位、3位にはディフェンディングチャンピオンCERUMO・INGINGの2人がしっかり入賞、意外にも今季初表彰台。ポール・トゥ・ウィンのキャシディは11ポイントの荒稼ぎでシリーズ2位に急浮上。そしてポイントリーダー山本尚貴は8位フィニッシュで首位をキープするがその差は僅か1ポイント。チャンピオン争いはやはり今年も僅差で繰り広げられることとなるのか。

(PHOTO:井上雅行)

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