石原裕次郎没後31年、32回忌法要にて記者発表。石原プロの新たなスタート

 数々の映画やドラマに主演し、昭和の大スターとして燦然と輝いた石原裕次郎 (以下.敬称略) 。31年前の今日、1987(昭和62)年7月17日、52歳の若さで亡くなった。
 映画『栄光への5000キロ』、『黒部の太陽』をはじめ、TVドラマ『太陽に吠えろ』『大都会』そして『西部警察』などなど、俳優としてだけではなく、石原プロの社長という制作する側のボスとして、昭和の時代を全速で駆け抜けた希代のスーパースターだ。

 その裕次郎の命日に、菩提寺である横浜・鶴見にある総持寺にて32回忌法要が行われた。猛暑の中、石原まき子夫人(北原三枝)をはじめ、舘ひろし、神田正輝ら石原軍団のメンツが顔を揃え、約600人のファンとともに参列した(相談取締役の渡 哲也は病気療養のため欠席)。

 そして、法要後の記者会見にて発表されたのが、表題の全国縦断「石原裕次郎の軌跡」展の概要。2018年8月22日の東京・銀座の松屋銀座デパートを皮切りに、約2年間、全国8カ所を裕次郎の所蔵品とともに回る予定という。

さらば、石原裕次郎記念館。そして終わりと始まり…

画像: 昨年2017年8月末で閉館となった北海道・小樽にあった「石原裕次郎記念館」。1991年にオープンし、瀟洒な作りの建物であったが、水回りをはじめとした内部の老朽化が進み、裕次郎没後30年を迎えて幕を下ろす…ということで閉館となった。ここの1Fエントランスには、西部警察の車両が常設展示されていたのもファンには懐かしい想い出であろう。

昨年2017年8月末で閉館となった北海道・小樽にあった「石原裕次郎記念館」。1991年にオープンし、瀟洒な作りの建物であったが、水回りをはじめとした内部の老朽化が進み、裕次郎没後30年を迎えて幕を下ろす…ということで閉館となった。ここの1Fエントランスには、西部警察の車両が常設展示されていたのもファンには懐かしい想い出であろう。

画像: 2017年9月1日、閉館翌日の小樽の記念館にて。1Fのエントランスに展示されていた西部警察車両は、撤収のための準備が行われていた。

2017年9月1日、閉館翌日の小樽の記念館にて。1Fのエントランスに展示されていた西部警察車両は、撤収のための準備が行われていた。

 ちなみに石原プロ&裕次郎といえば、昨年2017年8月末で老朽化を理由に閉館となった北海道・小樽にある石原裕次郎記念館が記憶に新しい。今回の全国巡業も「昔からの熱心な全国のファンの方々から是非もう一度、裕次郎さんの想い出に触れたいとの声が数多く寄せられて思い立ちました」(まき子夫人)とのこと。

 その中で、今回の展示では婚約指輪と互いに贈りあった結婚指輪、そして結婚1周年の記念に裕次郎氏からまき子夫人に送られた指輪の計4点が初公開されるという。
 ほかにも、裕次郎の愛したメルセデスベンツ300SLクーペをはじめ、映画『嵐を呼ぶ男』のドラムセット、自身が19歳の頃に描いた肖像画など、約1000数点が展示される。

画像: 裕次郎が愛してやまなかったメルセデスベンツ300SL。記念館の2F奥に展示されていた。優美なガルウイングを持ち、1954年から1957年まで、世界で1400台のみ製造されたこのクルマは、当時はプロレスラーの力道山も所有していたというが、その後はこの1台しか日本には存在しないという希少車。近年では時価20億円という値が付いたとか。

裕次郎が愛してやまなかったメルセデスベンツ300SL。記念館の2F奥に展示されていた。優美なガルウイングを持ち、1954年から1957年まで、世界で1400台のみ製造されたこのクルマは、当時はプロレスラーの力道山も所有していたというが、その後はこの1台しか日本には存在しないという希少車。近年では時価20億円という値が付いたとか。

全国縦断のイベントには、『西部警察』のマシンたちも…!?

 そして気になるのが、やはり『西部警察』のマシン達の行方だ。現在は、東京・調布にある村山商事にて保守管理されており、様々なイベントにてその姿を見ることができるが、この全国縦断「石原裕次郎の軌跡」展でも、展示はされるのだろうか?

画像: 写真は1998年暮れ、旧・石原プロ倉庫にて撮影。RS-3はリアウイングが損傷しており撮影ができなかった。

写真は1998年暮れ、旧・石原プロ倉庫にて撮影。RS-3はリアウイングが損傷しており撮影ができなかった。

 その点を、石原プロモーション統括執行役員である淺野謙次郎氏に尋ねたところ、「場所によって展示のスペースも異なるので、どこでどうというのはまだ検討段階。ただ、ある場所では『西部警察』の全車両を一堂に会してずらっと並べてみたいと思っています。最初の場所の松屋銀座さんでは、入り口にメルセデスの300SLを展示しますが、さすがにスペース的には無理。その後の会場である名古屋(2018年12月26日から翌年1月22日まで栄の三越で予定)でも、何をどう展示するかは未定です」(淺野氏)とのこと。

 独自の情報によれば、横浜や岡山も開催地の候補に挙がっているというらしいが、横浜辺りでその雄志が拝めるような予感がする…。

 いずれにしろ、詳しい内容は随時、石原プロモーションのホームぺージにアップされるというから、その告知を見守りたい。まずは8月22日から9月3日まで東京・松屋銀座で行われるイベントに足を運んでみてはいかがだろうか。
 「石原裕次郎の軌跡」展ということで、必ずしも『西部警察』ばかりの展示ということではないが、2019年はドラマ開始から40周年の節目。加えて、仏事では33回忌で故人は成仏し、法要も最期となる。「昭和」末期を全速で駆け抜けた裕次郎と大門軍団、そしてあのマシン達に、「平成」最後の年に再び逢えることを心から期待したい。

画像: 2018年8月22日から9月3日まで。松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。入場料は大人1000円(前売り700円)ほか。前売券はヤフーパスマーケットまたはチケットぴあにて。

2018年8月22日から9月3日まで。松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。入場料は大人1000円(前売り700円)ほか。前売券はヤフーパスマーケットまたはチケットぴあにて。

画像: 産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムです。 車とバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、さらに実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成しました。 また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。写真は表紙の背カバー。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg! www.motormagazine.co.jp

 産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムです。
 車とバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、さらに実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成しました。
 また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。写真は表紙の背カバー。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg!

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