日本で最も歴史のある自動車専門誌「Motor Magazine」のチーフフォトグラファーと若手画家の異色コンビが、7月23日から28日まで銀座で企画展を開催する。その「世代を超えて2人展」の概容をお伝えする。
画像: 横浜の本牧にあった米軍住宅の中に佇む1台のクルマに目を惹かれ、フェンス越しに覗くようにシャッターを切ったという、永元秀和氏が学生時代の作品だ。今回のテーマの原点とも言えるもの。

横浜の本牧にあった米軍住宅の中に佇む1台のクルマに目を惹かれ、フェンス越しに覗くようにシャッターを切ったという、永元秀和氏が学生時代の作品だ。今回のテーマの原点とも言えるもの。

“クルマと人”が織りなすもの

Motor Magazine誌で長年、チーフフォトグラファーを務めている永元秀和氏と、写真に関わる仕事をしながら自らの作品も発表していた風見規文氏が、とある撮影現場で出合ったことをきっかけに企画されたのが「世代を超えて2人展」だ。

そのタイトルからわかるように歳の差は大きく24歳、しかしそれを超えて写真に対する共通の思いがあるようだ。テーマもアプローチも異なるが、その作品に相通じるものを感じ取ることは、この企画展を見る大きな楽しみだろう。

さて、ここでは展示される永元秀和氏の作品を事前にいくつか紹介しよう。「海外ロケにおいて、偶然、眼にしたクルマと人の情景をスナップ」したもので、出展する20数点のうちの2枚だ。

画像: 「1987年、ル・マン24時間レースのコースサイド。一般公道を使うため、地元の人が裏道を通ってすぐそこまで出てきてしまうことがある。80年代のル・マンはのんびりしたものでした」(永元)

「1987年、ル・マン24時間レースのコースサイド。一般公道を使うため、地元の人が裏道を通ってすぐそこまで出てきてしまうことがある。80年代のル・マンはのんびりしたものでした」(永元)

画像: 「2000年、ドイツのオフェンバッハ。路肩に駐車している2台のクルマを脇を子供たちが通り過ぎていく。見ればこのクルマ、旧東ドイツのトラバント、旧西ドイツの初代ゴルフだった」(永元)

「2000年、ドイツのオフェンバッハ。路肩に駐車している2台のクルマを脇を子供たちが通り過ぎていく。見ればこのクルマ、旧東ドイツのトラバント、旧西ドイツの初代ゴルフだった」(永元)

「世代を超えて2人展<永元秀和・風見規文>」開催概容
・日時:2018年7月23日(月)〜28日(土)
月〜木:12〜19時、金:12〜20時、土:11時半〜17時
・場所:銀座 K's Gallery 東京都中央区銀座1-13-4 ヤマト銀座一ビル6F
tel:03-5159-0809 http://ks-g.main.jp/

永元秀和プロフィール
1956年 東京生まれ
1979年 日本大学芸術学部 写真学科卒業
1979年 モーターマガジン社入社 写真部所属
1987年 日本レース写真家協会(JRPA)会員
2012年 富士フイルムフォトサロンで「クルマとどこまでも。〜Motor Magazineとともに〜」開催

風見規文プロフィール
1980年 東京生まれ
2002年 第22回上野の森美術館大賞 優秀賞
2005年 文星芸術大学美術学部日本画科卒業 最優秀賞
2011年 第15前橋アートコンペ 銀賞
2016年 ACTアート大賞プリント部門2016 入賞

画像: “クルマと人”が織りなすもの

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