アップデートされた究極のオフローダー、メルセデス・ベンツ Gクラスをオフロードを含めたテストコースで試すことができた。その比類なきパフォーマンスの一端を紹介しよう。

外観の変更は少ないが、居住性や快適性は大幅に向上。

正式には“フルモデルチェンジ”ではなく、あくまで1989年から続くW463という型式のGクラスが“新型”になったというニュアンスが正しいようだが、それでも新旧を比べると隔世の感があった。
中身も大きく変わり、インテリアや走りは別物。いかにも高級車らしい雰囲気で、いささかGクラスには不似合いな感もある横長の大画面を持つ最新のメーターパネルも与えられた車内は、後席の居住空間が格段に広くなったことも特筆できる。
一方で、従来型の雰囲気を色濃く残した外観は見てのとおり。ドアを閉じた音やロックのかかる音を、あえて従来型のような素朴な感じの音にしたという演出も見られる。

舗装路を走り出してすぐに快適性が格段に向上していることがわかる。これには大幅な軽量化と剛性向上を果たした車体はもちろん、フロントを独立懸架としたことも効いている。とても現代的な乗り味になり、トラックと乗用車ぐらい印象が違う。
ステアリング形式も刷新されて、高級車のように上質なフィーリングとなり、ハンドリングも俊敏でコーナリングでのロールも巧く抑えられている。

軽くなったとはいえ、それでも車両重量が大きくて重心の高い難しいクルマを、よくぞここまで走らせることができるものだと感心するほどの仕上がりだ。
さらには、AMGに乗り替えると見た目のとおり走りもド迫力! 同じ4.0LのV8ツインターボながら加速力やエキゾーストサウンドが一段と過激になり、締め上げられた足まわりもいかにもAMGらしい。

今回は本格的なオフロードを、しかも新旧を乗り比べることもできたのだが、まずは新旧ともこれほどハードなコースでもなんなく走破できることに感心したのは予想どおりとして、乗り味の違いは歴然としていた。
新型のほうが圧倒的に快適で、路面から伝わる激しい入力の受け止め方がまったく違って、ゴツゴツからコツコツになった感じ。前後リジッドサスの従来型をあらためて見直した面もあったものの、大きく進化した電子制御デバイスを持つ新型は、よりイージーに難所を踏破していけることも確認できた。なお、新型は悪路走破性に関する諸性能において従来型を上回っていることもお伝えしておこう。
とにかく持ち前の魅力をそのままに、あらゆる面で大きく進化をとげたことがよーく確認できた、“新型”Gクラスであった。
(文:岡本幸一郎/写真:原田 淳)

メルセデス・ベンツ G550 主要諸元

●全長×全幅×全高=4817×1931×1969mm
●ホイールベース=2890mm
●車両重量=2354kg
●エンジン=V8DOHCツインターボ
●排気量=3982cc
●最高出力=422ps/5250-5500rpm
●最大トルク=610Nm/2250-4750rpm
●トランスミッション=9速DCT(DSG)
●駆動方式=4WD 
●車両価格=1562万円

画像: メルセデス・ベンツGクラスについては、ホリデーオート9月号もご覧ください。

メルセデス・ベンツGクラスについては、ホリデーオート9月号もご覧ください。

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