22019年の輸入車市場はどうなるのか。そのキーを握っているのはやはりメルセデス・ベンツということになりそうだ。2018年秋に登場し人気を集める新型Aクラスの勢いが2019年も続くことなるのだろうか。(Motor Magazine 2019年2月号より)

次の世代を担う新しいコンセプトが次々と上陸

メルセデス・ベンツは2019年早々に大攻勢をかけてきそうだ。3世代目となる新型「Bクラス」と、アッパーミドルクラスを担当するSUVの「GLE」が立て続けにデビューする気配なのだ。

新型Bクラスはシートハイトを従来よりも下げることで、全高を抑えながら居住/積載スペースを拡大して注目されている。たしかに、スタイリングは軽快となり、巨大な液晶パネルを用いたインパネや音声入力を積極活用するMBUX、ADASの充実など先に登場したAクラスと同様の進化を見せており、新型Bクラスが人気を集めることは確実だろう。エンジンは1.3Lのガソリン、2Lのディーゼルにそれぞれ複数の仕様を用意することになりそうだ。

新型「GLE」は4世代目を数えるメルセデス・ベンツの主力SUV。全長、ホイールベースを中心に拡大されたボディにより、後席とラゲッジルームの余裕はさらに大きくなっている。メカニズム面では、路面のスキャン機能を備え、エアサスペンションのダンピングとスプリングレートを4輪個別に調節し走行姿勢をフラットに保つE-アクティブ ボディコンとトールが注目。パワーユニットはまず3L 直6+48ボルトマイルドハイブリッドで始まり、その後、ディーゼルやPHEVと裾野を広げる予定だ。

メルセデスAMGからは、大型4ドアクーペの「GT4ドア クーペ」と、「A350 4マティック」が登場する。とくに出力を306psに抑えたA350 4マティックは、AMGのエントリーグレードとして注目されそうだ。

このほか導入時期は未定だが、電動サブブランドのEQから初の市販モデルが登場する。ミドルサイズSUVの「EQC」がそれで、前後モーターによるAWDシステムを採用する。80kWhのリチウムイオンバッテリーで450km/h以上の航続距離を実現しているというが、アウディ e-トロンとともに、SUVのEVはひとつのトレンドとなりそうだ。

さらに、日産とプラットホームをシェアすることで生まれた、メルセデス・ベンツ初のピックアップトラック「Xクラス」の導入にも期待が集まる。(文:石川芳雄)

画像: 年ぶりにフルモデルチェンジされて上陸する新型Bクラス。特徴はスポーツツアラーであることを強く主張しているところ。短いオーバーハングになだらかに傾斜したルーフライン、最大19インチのホイールがポイントで、最新のインフォテイメントシステム、MBUXを搭載し、運転支援機能も充実している。

年ぶりにフルモデルチェンジされて上陸する新型Bクラス。特徴はスポーツツアラーであることを強く主張しているところ。短いオーバーハングになだらかに傾斜したルーフライン、最大19インチのホイールがポイントで、最新のインフォテイメントシステム、MBUXを搭載し、運転支援機能も充実している。

画像: ミッドクラスSUVの主力となるGLEも新型になって登場する。トピックは48Vシステムの採用で、モーターアシスト可能なハイブリッドというだけでなく、アクティブサスペンションの駆動にも利用される。プラグインハイブリッドの追加も予定されている。

ミッドクラスSUVの主力となるGLEも新型になって登場する。トピックは48Vシステムの採用で、モーターアシスト可能なハイブリッドというだけでなく、アクティブサスペンションの駆動にも利用される。プラグインハイブリッドの追加も予定されている。

画像: 2019年春導入と噂されるメルセデスAMG GT 4ドアクーペ。搭載するのは4LV8ターボと3L直列6気筒ターボで、ハイブリッドの48Vシステムと9速ATを組み合わせる。最高出力639psを誇るAMG GT 63S 4MATIC+は、量産4人乗りモデルとしてニュル最速の7分25秒41の記録を打ち立てた。

2019年春導入と噂されるメルセデスAMG GT 4ドアクーペ。搭載するのは4LV8ターボと3L直列6気筒ターボで、ハイブリッドの48Vシステムと9速ATを組み合わせる。最高出力639psを誇るAMG GT 63S 4MATIC+は、量産4人乗りモデルとしてニュル最速の7分25秒41の記録を打ち立てた。

画像: AMGラインナップのエントリーとなるメルセデスAMG A35 4マティック。搭載される2L4気筒ターボエンジンは、最高出力306ps/最大トルク400Nmまでパワーアップされ、7速DCTと4WDシステムと組み合わされる。0→100km/h加速は4.7秒、最高速度は250㎞/hに達する。

AMGラインナップのエントリーとなるメルセデスAMG A35 4マティック。搭載される2L4気筒ターボエンジンは、最高出力306ps/最大トルク400Nmまでパワーアップされ、7速DCTと4WDシステムと組み合わされる。0→100km/h加速は4.7秒、最高速度は250㎞/hに達する。

画像: メルセデス・ベンツのEVブランド、EQの第1弾となるEQC。前後軸にモーターが備えられ、その合計出力は300kW。欧州基準で450㎞以上の航続距離を実現する。日本導入は意外と早く、2019年中頃と予想される。

メルセデス・ベンツのEVブランド、EQの第1弾となるEQC。前後軸にモーターが備えられ、その合計出力は300kW。欧州基準で450㎞以上の航続距離を実現する。日本導入は意外と早く、2019年中頃と予想される。

画像: ピックアップトラックとして登場したXクラスが日本に上陸するという噂が持ち上がっている。実現すれば大きな話題を呼びそうだ。

ピックアップトラックとして登場したXクラスが日本に上陸するという噂が持ち上がっている。実現すれば大きな話題を呼びそうだ。

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