究極の三次元モータースポーツ、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの2019シーズンは2月8日(土)・9日(日)にアブダビ(アラブ首長国連邦)の第1戦から始まる。今シーズンは若干のルール変更もあり、開幕前に都内で開かれたキックオフ・ミーティングで室屋選手が抱負を語った。

5年連続開催の千葉大会は、9月7日(土)・8日(日)に決定!

エアレースの競技形式や出場選手などは2018シーズンと変わらないが、大きなルール変更が2点あった。

1)ポイント
予選上位者にポイント(1位:3点、2位:2点、3位:1点)が付加されることになった。決勝でもラウンド進出ごとにボーナスポイントが加算され、決勝でのポイントは以下のようになる。

1位:25点、2位:22点、3位:20点、4位:18点、5位:14点、6位:13点、7位:12点、8位:11点、9位:5点、10位:4点、11位:3点、12位:2点、13位:1点、14位:0点。

2)オーバーG
2018シーズンのマスタークラスでは「旋回時の加速で10Gが0.6秒続けば2秒ペナルティ加算、12Gを記録時点でDNF(ゴールせず)」だったが、2019シーズンから「11Gを記録時点で1秒ペナルティ加算、12Gを記録時点でDNF」に変更された。

2019シーズンの全日程はまだ発表されていないが、開幕戦は2月8日(土)・9日(日)にアブダビ(アラブ首長国連邦)、また5年連続開催となる千葉大会は9月7日(土)・8日(日)に決定している。

画像: 2017年の千葉大会。2019年も多くのエアレースファンが幕張に集まることは間違いない。

2017年の千葉大会。2019年も多くのエアレースファンが幕張に集まることは間違いない。

2019年1月23日、都内で開かれたキックオフ・ミーティングで、2017年チャンピオンの室屋義秀選手は、2019シーズンの抱負を語った。

画像: 2019シーズンの抱負を語る室屋選手。

2019シーズンの抱負を語る室屋選手。

「2018シーズンは未勝利でシーズン5位に終わりましたが、2015と16シーズンは6位だったし、そんなに悪いシーズンではなかったと思います。機体改良などはテスト不足などもあったし、少々やり過ぎたかな、と(笑)。2018シーズンはチャンピオンを取れる流れではなかったようです。やはり連覇は難しいし、新たにイチから闘っていきます。それでも2018シーズンの最終戦でいい状態に仕上がったので、今シーズンは落ち着いて初戦に入って行けそうです」

「ポイントのルール変更は、予選が得意なボクには有利かな、と。予選のポイントも重視されるから、今シーズンの予選は今までに比べてかなりヒートアップするんじゃないでしょうか」

画像: 2019シーズンも、室屋選手の機体やチーム体制などの基本は変わらない。

2019シーズンも、室屋選手の機体やチーム体制などの基本は変わらない。

「オーバーGペナルティの変更によって、新たなテクニックが必要になるでしょう。1秒のペナルティなら追いつける、と敢えてオーバーGも覚悟して飛ぶ高度な駆け引きも生まれそうですね」

「千葉大会は9月開催になりましたが、夏休み明けのシーズン後半戦だし、休みの間に福島(室屋選手のベース)でしっかり練習して臨めるから、ボク的には良い時期だと思います」

「2019シーズンは、バックでは研究開発を進めていきますが、レースは地味に強く戦っていきます。みんなで盛り上げて欲しいので、応援よろしくお願いします!」

画像: 2017年、最終戦のインディアナポリスで優勝してワールドチャンピオンに決定した室屋選手。

2017年、最終戦のインディアナポリスで優勝してワールドチャンピオンに決定した室屋選手。

室屋選手のチームや機体など、基本の体制は変わらず。2019シーズンのチャンピオン奪回に期待したい。まずは、開幕戦のアブダビ大会で久しぶりの勝利を目指して欲しい。(写真:ⒸRed Bull Media House、ほか)

画像: エアレース以外の航空文化啓蒙活動や未来創造活動なども続けている室屋義秀選手。

エアレース以外の航空文化啓蒙活動や未来創造活動なども続けている室屋義秀選手。

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