4月14日(日)までメガウェブのヒストリーガレージでは「WRC ラリーカー 特別展示〜WRCを席巻した日本車」が開催されている。今回特別展示された、日産、スバル、そして三菱の、栄光のラリー車たちを紹介していこう。2回目は、スバル・インプレッサだ。

20世紀末、WRCでスバルの黄金期を築いたインプレッサ

「SUBARU IMPREZA:スバル・インプレッサ」

画像: 鮮やかなWRブルーのボディに黄色い555のロゴが映える。ルーフの上にはベンチレーションのダクトも備える。

鮮やかなWRブルーのボディに黄色い555のロゴが映える。ルーフの上にはベンチレーションのダクトも備える。

1966年、第8回 日本アルペンラリーにスバル1000で初参戦したスバルは、1970年のバハ500km(メキシコ、スバル1300G)、1973年のサザンクロスラリー(オーストラリア、レオーネ)などの国際ラリーにも参戦する。1980年にはレオーネでサファリラリーに参戦し、これはWRCに初めて登場した4WDだった。

画像: 前後のブリスターフェンダーは、かなり張り出している。タイヤはピレリを装着。

前後のブリスターフェンダーは、かなり張り出している。タイヤはピレリを装着。

1988年、モータースポーツ統括会社であるスバル テクニカ インターナショナル(STI)を設立し、ラリー最高峰へのチャレンジを本格的に開始した。

1990年、STIはレガシィをWRCに投入、1993年のニュージーランドラリーで初優勝。同年にWRCデビューしたインプレッサが94年から大活躍した。

画像: CFRPを多用したコクピット。ボディ強化のため、ドアの内側もCFRPパネルで覆われて乗員を保護する。

CFRPを多用したコクピット。ボディ強化のため、ドアの内側もCFRPパネルで覆われて乗員を保護する。

94年はマニュファクチャラーズポイント2位を獲得したスバルは、95年は5勝を挙げてマニュファクチャラーズとドライバーズのダブルタイトルを獲得。以降、1997年までマニュファクチャラーズタイトルを3年連続で獲得するなど、スバルの黄金期を築いた。

画像: 300bhpと48kgmまでパワーアップされた2Lの水平対向4気筒ターボ。インタークーラーも装着している。

300bhpと48kgmまでパワーアップされた2Lの水平対向4気筒ターボ。インタークーラーも装着している。

展示車両は1998年のポルトガルラリー、ツールドコルス、アクロポリスラリーに優勝した「インプレッサ 555 WRC98」だ。

残念ながらマニュファクチャラーズタイトルは三菱に奪われて4連覇はならなかったが、最終戦では電子制御のセミATを一部導入するなど、新技術の開発を進めていた。

画像: 展示車両の後ろには、さまざまなジャンルのモータースポーツ車両のミニチュアカーが数多く展示されている。

展示車両の後ろには、さまざまなジャンルのモータースポーツ車両のミニチュアカーが数多く展示されている。

スバル・インプレッサ 555 WRC98(1998年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4340×1770×1390mm
●ホイールベース:2520mm
●重量:1230kg
●エンジン:水平対向4 DOHC+ターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:300bhp/5500rpm
●最大トルク:48kgm/4000rpm
●トランスミッション:6速セミAT
●駆動方式:縦置き4WD
※諸元は展示車両のもの

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