今年もトヨタが大活躍を見せているWRC(世界ラリー選手権)。そのレポートを見ていると、時々見慣れない言葉が出てくる。それはなにを意味するのか。WRCの用語を知ると、WRCはもっとおもしろくなる。

グラベル

舗装されていない路面のこと。ただグラベルと言っても、砂地、滑りやすい泥濘路、固く締まった路面、小石や枯葉に覆われたダート、大きな石が含まれる悪路などいろいろ。舗装路(ターマック)よりも滑りやすく、ダイナミックにリアタイヤを滑らせて走る姿を見ることができる。

画像1: グラベル
画像2: グラベル

ターマック

舗装路のこと。未舗装路(グラベル)と比べ路面状況が一定しているので、それに合わせて車高を下げたセッティングを設定できる。ただし、雪、氷、雨などで滑りやすい路面になることもある。

画像1: ターマック
画像2: ターマック

ミックスサーフェスラリー

グラベルとターマックの両方の路面(サーフェース)が設けられたラリーのこと。DAY1はグラベル、DAY2はターマック、というように日によって走る路面が変わる。

アイス

凍結路面のこと。ラリー・スウェーデンは雪と氷のラリーと言われるが、降り積もった雪と硬く凍った氷では条件がまったく異なるので難しい。しかも、降り積もった雪の下に固いアイス路面が隠れていることもある。この状態となると、路面がターマックでもグラベルでも大きく変わらない。

画像: アイス

スノー

雪が積もった路面のこと。雪と氷のラリーと言われるラリー・スウェーデンではスタッドタイヤを装着して走る。

画像: スノー

スタッドタイヤ

スタッドとは鋲のこと。スパイクタイヤの一種。タイヤ表面に埋め込まれたスタッドが雪面を捉え、強力なグリップを生み出す。スタッドレスタイヤとはスタッドがついていないスノータイヤ。

画像: スタッドタイヤ

コンパウンド

タイヤのトレッド部に使用されるゴム化合物。この材質が異なると性能に大きな差が生まれる。一般的にハードなコンパウンドはグリップ性能は低いが耐久性は高く、ソフトなコンパウンドはグリップ性能が高いが耐久性は低い。SSのコンディションや距離によって最適なコンパウンドのタイヤを使用する。1大会で使用できるタイヤの本数は規定で決められているので、いつ、どのタイヤを装着するかの判断が重要となる。

画像: コンパウンド

スローパンクチャー

タイヤに小さな穴が開いたりして空気が少しずつ抜け出ていく状態のこと。通常のパンクとは違い空気が一気に抜けないため気がつかないこともあるが、そのまま走り続けると最終的にはタイヤが破損する。

画像: スローパンクチャー

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