2019年4月20日-21日、全日本スーパーフォーミュラ選手権が鈴鹿サーキットで開幕する。スーパーフォーミュラとはどういうレースなのか。今シーズンの見所はどこにあるのか。

もうひとつのF1、今年はドライバー陣も凄い

スーパーフォーミュラは「F1、インディカーと並ぶ第3のフォーミュラレース」として2013年に独自のレギュレーションでスタート。欧州のFIA F2などとの関連性は薄れたが、一時期「F1よりも速い」と言われたほどレベルは高く、頂点を目指してトップドライバーが国内外から集結するレースとなっている。最近ではここからストフェル・バンドーン、ピエール・ガスリーがF1に向かっている。

今シーズンのスーパーフォーミュラもドライバー陣がとにかく凄い。元F1ドライバーの小林可夢偉、中嶋一貴、昨年国内2冠を達成した山本尚貴、昨年あと一歩のところで涙を飲んだニック・キャシディー、一昨年のチャンピオン石浦宏明といった実績のあるドライバーに、福住仁嶺、山下健太、関口雄飛、平川亮、野尻智紀などがどう挑むかがひとつの注目点。

加えて、今シーズンは有力なルーキードライバーが多い。F3マカオGPで2年連続優勝を果たしたダニエル・ティクトゥム、一昨年来日しF3で驚くべき速さを見せたアレックス・パロウ、2017年のF2でシャルル・ルクレールとチャンピオンを争ったアーテム・マルケロフ、昨年F2で活躍した牧野任祐、昨年全日本F3を19戦17勝で制した坪井翔など、F1のシートを狙う若き才能が参入。興味は尽きない。

また、B-Max Racing with motoparkがルーカス・アウアーとハリソン・ニューウェイを起用して参戦することも話題になっている。海外チームの挑戦は世界的な注目度の高さを示していると言っていいだろう。

もうひとつの注目は、各ドライバーが新型マシン「SF19」をどう仕上げるかだろう。フロントタイヤの幅が従来よりも20mm拡大されたこともあり、ラップタイムは大きく向上すると見られている。タイヤを供給する横浜ゴムが設定する2種類のコンパウンドの使い方もポイントとなる。ちなみに、エンジンは従来どおりホンダとトヨタが供給する2L直4直噴ターボを使う。

スーパーフォーミュラは純粋なドライバーズ選手権。「もうひとつのF1」と言われるハイレベルなシリーズを制するのはどのドライバーか。シリーズを戦う上で重要な開幕戦は、今週末、鈴鹿サーキットで行われる。

画像: SF19シェイクダウンとなる鈴鹿テストで驚異的なタイムを記録したアレックス・パロウ

SF19シェイクダウンとなる鈴鹿テストで驚異的なタイムを記録したアレックス・パロウ

画像: スーパーフォーミュラの決勝レースは 250kmで争われ、ソフトと ミディアムタイヤの装着が義務付けられている。 予選はノックアウト方式。

スーパーフォーミュラの決勝レースは 250kmで争われ、ソフトと ミディアムタイヤの装着が義務付けられている。 予選はノックアウト方式。

画像: 開幕戦鈴鹿にはトヨタエンジン搭載車が11台、ホンダエンジン搭載車が9台、20台のマシンがエントリーしている。

開幕戦鈴鹿にはトヨタエンジン搭載車が11台、ホンダエンジン搭載車が9台、20台のマシンがエントリーしている。

2019 スーパーフォーミュラ 開幕戦鈴鹿 エントリーリスト

●ドコモ チーム ダンディライアンレーシング[ホンダ]
1 山本 尚貴 
5 福住 仁嶺

●コンドー レーシング[トヨタ]
3 山下 健太
4 国本 雄資

●UOMO SUNOCO チーム ル・マン[トヨタ]
7 アーテム・マルケロフ
8 大嶋 和也

●チーム 無限[ホンダ]
15 ダニエル・ティクトゥム
16 野尻 智紀

●リアル レーシング[ホンダ]
17 トリスタン・シャルパンティエ

●カロッツェリア チームKCMG[トヨタ]
18 小林 可夢偉

●ITOCHU ENEX チーム インパル[トヨタ]
19 関口 雄飛
20 平川 亮

●バンテリン チーム トムス[トヨタ]
36 中嶋 一貴
37 ニック・キャシディ

●JMS P.MU/セルモ インギング[トヨタ]
38 石浦 宏明
39 坪井 翔

●B-Max レーシング with モトパーク[ホンダ]
50 ルーカス・アウアー
51 ハリソン・ニューウェイ

●TCS ナカジマ レーシング[ホンダ]
64 アレックス・パロウ
65 牧野 任祐

[ ]内は搭載エンジンメーカー。

2019 スーパーフォーミュラ レースカレンダー

4/20-21 第1戦 鈴鹿サーキット
5/18-19 第2戦 オートポリス
6/22-23 第3戦 スポーツランドSUGO
7/13-14 第4戦 富士スピードウェイ
8/17-18 第5戦 ツインリンクもてぎ
9/28-29 第6戦 岡山国際サーキット
10/26-27 第7戦 鈴鹿サーキット

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