いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、S15型の日産 シルビアだ。

ファンの熱い期待の応えてコンパクトに! ターボエンジンと6速MTも魅力的

「日産 シルビア(S15型:1999年1月発売)

画像: 先代より全長は45mm、全幅は35mmサイズダウンして5ナンバーに戻った。

先代より全長は45mm、全幅は35mmサイズダウンして5ナンバーに戻った。

先々代のS13型から走り屋御用達のようなクルマとなっていたシルビアだが、先代のS14では大きく重くなったボディのために人気はイマイチに。その反省からかS15ではサイズダウンして登場したのが印象的だった。

低くスラントしたフード、前傾したリアピラーの低いボディラインは、美しいと同時にかなり「走り屋」層を意識したものといえる。

画像: スペックRにSR20DETを搭載。ファインチューニングされるとともに6速MTとの相性も良く活発に走った。

スペックRにSR20DETを搭載。ファインチューニングされるとともに6速MTとの相性も良く活発に走った。

パワートレーンはスペックRシリーズのMT車に、従来比で最高出力を30ps向上した2Lの直4 DOHCインタークーラーターボ(SR20DET)を搭載した。

同シリーズに搭載の6速MTは新開発となり、クロスレシオとしたほか1速から3速にトリプルコーンシンクロを採用。シフトチェンジ時の操作性を向上させた。

ちなみにスペックSシリーズのMT車には排気抵抗低減などで出力向上(160ps)したSR20DEを搭載している。

画像: ホワイトメーターやスポーティな革巻きステアリングを採用。6速MTは楽しいが耐久性に難ありとも言われた。

ホワイトメーターやスポーティな革巻きステアリングを採用。6速MTは楽しいが耐久性に難ありとも言われた。

サスペンション形式はストラット/マルチリンクで、サスペンション取付部の剛性向上、各部の補強、ジオメトリーの適正化でレスポンスの良い走りを狙っている。

S15シルビアは、狙いどおりに走り好き層に支持されたが、平成12年排ガス規制の影響や、スポーツカー好きの減少などから2002年に発売を終了した。

画像: S14の鈍重さが消えシャープなデザインとなったS15。スペックRはパワー的にも十分でファンなクルマだ。

S14の鈍重さが消えシャープなデザインとなったS15。スペックRはパワー的にも十分でファンなクルマだ。

シルビア スペックR(1999年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4445×1695×1285mm
●ホイールベース:2525mm
●重量:1240kg
●エンジン型式・種類:SR20DET型・直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:250ps/6400rpm
●最大トルク:28.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:205/55R16
●価格:239万円

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