いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、ダイハツの軽オープンカー、コペンだ。

軽初の電動メタルトップを装備したキュートなルックスのオープンスポーツ

「ダイハツ・コペン(L880K型:2002年6月発売)」

画像: お椀を伏せたようなスタイルに丸型ヘッドランプなど、愛嬌のあるスタイリングは女性にも人気があった。

お椀を伏せたようなスタイルに丸型ヘッドランプなど、愛嬌のあるスタイリングは女性にも人気があった。

1999年の東京モーターショーに「軽のオープン」を意味する「KOPEN」として出品されたコンプセプトモデルを、2002年に市販化したモデルがコペンだ。

2001年の東京モーターショーで市販直前のプロトモデルが公開され、この時点で車名が「Copen」に変更されている。

ルーフはデタッチャブルハードトップとアルミ製のアクティブトップの2種類をラインアップ。ドイツのベバスト社とイタリアのピニンファリーナ社が共同で設立したOASys社が開発したアクティブトップは、ロックと解除動作は手動で、開閉動作は電動油圧ポンプで行い、開閉に要する時間は約20秒だった。

画像: アクティブトップは、パーキングブレーキを掛け、トランク内のパーティションをセットしないと作動しない。

アクティブトップは、パーキングブレーキを掛け、トランク内のパーティションをセットしないと作動しない。

凝っていたのは電動トップだけでなない。ボディの塗装はクリアコートを2層塗った5層コート(ホワイトのみ4層コート)や、外から見られることが多いオープンカーにふさわしいレッドの内装色を設定するなど、軽自動車ながらスペシャリティカーとしての素質も備えていた。

画像: ステアリングはチルト&テレスコピック機構も装備。MOMO社製ステアリングを備えたレザーパックも用意されていた。

ステアリングはチルト&テレスコピック機構も装備。MOMO社製ステアリングを備えたレザーパックも用意されていた。

エンジンはツインスクロールターボ付きの直4DOHCで、これに5速MT、またはマニュアルモード付き4速ATが組み合わされ、FFながら侮りがたいコーナリングスピードを発揮した。

2012年4月に生産終了。2019年5月現在、初代コペンは直4エンジンを搭載した最後の軽自動車でもある。

画像: 軽自動車最後の直4エンジン、JB-DET型。インタークーラー付きツインスクロールターボで64ps/11.2kgmを発生。

軽自動車最後の直4エンジン、JB-DET型。インタークーラー付きツインスクロールターボで64ps/11.2kgmを発生。

コペン アクティブトップ(2002年)主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1245mm
●ホイールベース:2230mm
●重量:830kg
●エンジン型式・種類:JB-DET型・直4 DOHCターボ
●排気量:659cc
●最高出力:64ps/6000rpm
●最大トルク:11.2kgm/3200rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:165/50R15
●価格:149万8000円

画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

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