2019年5月10日、F1第5戦スペインGPが開幕、フリー走行1回/2回が行われ。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手につけた。トップタイムをマークしたのはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスだった。

メルセデスAMGとの0秒75差をどう詰めるか

11日の予選、12日の決勝に向けて重要なセッションとなるフリー走行2回目、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはトップのバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)から0秒751遅れの5番手につけた。フェラーリとの差はコンマ3秒ほどとなっている。

レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは7番手、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10番手、アレクサンダー・アルボン12番手だった。

スペインGPが開催されるカタロニア・サーキットは、パワーだけでなくエアロダイナミクスやメカニカルグリップなどマシンの総合的なポテンシャルが問われるコース。シーズン前に合同テストが行われているだけに各チームのデータも豊富で、走り始めのフリー走行で各ドライバーがどんな走りを見せるか注目が集まっていたが、メルセデスAMGがまずは安定した走り出しを見せた。

第5戦スペインGP フリー走行1回目

1位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)1:17.951
2位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ) 1:18.066
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:18.172
4位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)1:18.575
5位 8 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)1:18.943
6位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)1:19.155
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8位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:19.285
9位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ) 1:19.364
12位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:19.844
15位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ) 1:20.030

第5戦スペインGP フリー走行2回目

1位 77 V.・ボッタス(メルセデスAMG)1:17.284
2位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)1:17.333
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:17.585
4位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ) 1:17.673
5位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:18.035
6位 8 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)1:18.153
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7位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:18.283
10位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ) 1:18.722
12位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ) 1:18.799

ホンダの田辺豊治 F1テクニカルディレクターは、スペインGPについて「開幕から続いた欧州外での『フライアウェイレース』がいったん終わり、今回から伝統のF1ヨーロッパラウンドが始まります。その初戦、スペインGPが行われるカタルニア・サーキットは、約1kmのストレートに高速コーナー、低速コーナーが組み合わされたバラエティに富んだレイアウトで構成されるため、シャシ開発においてベンチマークとしても使われる場所です。今年もここでシーズン前のウインターテストが行われましたが、例年各チームが大幅なアップデートを持ち込むことも多く、中盤戦に向け戦闘力の構図が変化することも考えられます。我々としてもオフシーズンテストのデータ、ここまで戦ってきたレースのデータを見直し、最善の準備をして臨みたいと思います」と語っている。

また、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「カタルニア・サーキットは僕がF1初優勝を飾ったコースですから、いつも特別な気持ちになります。プレシーズンテストの舞台でもあるので、その時の経験がセットアップに役立ってくれればと思います。もちろん、テスト時とは気温が異なるし、どのチームも新パーツを持ち込むと思うので、僕らの競争力がどうなるのかわかりません。複数の高速コーナーを含むチャレンジングなサーキットですし、楽しみです」、ピエール・ガスリーは「バルセロナはヨーロッパラウンド、すなわちシーズン中盤戦の開幕となるので、見どころあるレースです。今まで一番多く走ったコースですし、テストもしていますから、みんなよく知っているサーキットでもあります。このスペインでは、アップグレードも投入され、全チームがどのくらい進歩しているかが分かるので、とてもワクワクするグランプリです。チームとしては、このサーキットで常に好成績を残しているので、どんなパフォーマンスができるか、僕もワクワクしています」とコメントしている。

画像: フリー走行2回目、5番手のタイムをマークしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。

フリー走行2回目、5番手のタイムをマークしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。

画像: ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)はフリー走行2回目7番手。

ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)はフリー走行2回目7番手。

一方、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは「バルセロナは誰もがよく知るサーキットですが、だからと言ってドライビングやセットアップが簡単というわけではありません。ここでマシンをあわせこみ、いいラップをまとめるのは本当に大変なんです。セッションごとに風や気温が変化しやすく、それがマシンの挙動に大きな影響を与えるので、フラストレーションのたまるコースと言えます。また、みんながよく知っているサーキットですから、ドライバーやチーム間の差はとても小さくなると思います。すべての面で完璧なパフォーマンスを発揮する必要があります。さまざまなタイプのコーナーが揃っているチャレンジングなコースなので、すべてのコーナーでマシンのパフォーマンスを向上させなければなりません。全チームが今回のレースへアップグレードを持ち込むはずです。僕らのアップグレードがうまく機能し、パフォーマンスが上がってくれることを願っています」、アレクサンダー・アルボンは「ウインターテストの時にはどの程度やれるのか予測がつきませんでしたが、開発プランが進み、今回はマシンにアップグレードも投入されるので、本当に楽しみです。当面の目標は安定的にトップ10入りすることです。ウインターテストではいい走りができていたので、その勢いが維持できていることを願っています。バクーではパワーユニットがアップグレードされ、レースでも今までとの違いが見えたので、ここスペインでもパフォーマンス向上につながると思います。中団の戦いはとても僅差なので、見どころの多いレースウイークになると思います」と自信を見せている。

画像: フリー走行2回目でトップ10に入ったダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)。

フリー走行2回目でトップ10に入ったダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)。

画像: アルボン(トロロッソ・ホンダ)もQ3進出可能なポジションに上げてきた。

アルボン(トロロッソ・ホンダ)もQ3進出可能なポジションに上げてきた。

第5戦スペインGPの予選は5月11日15時(日本時間22時)、決勝は5月12日15時10分(日本時間22時10分)に開始される。

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