いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、3代目のマツダ・ロードスター、通称NC型だ。(ホリデーオート2019年4月号より)

RX-8譲りのプラットフォームをベースに開発。電動ハードトップ車も設定!

「マツダ・ロードスター(NCEC型:2005年8月発売)

画像: 全幅は1700mmを超えて、ロードスターとしては初めて3ナンバー車となる。

全幅は1700mmを超えて、ロードスターとしては初めて3ナンバー車となる。

3代目ロードスターとなるNC型は、NA型からロードスターに携わってきた開発主査の貴島孝雄と、車両設計と開発副主査を務め、後にND型の主査を務める山本修弘のもとで開発された。

歴代モデル初の3ナンバーボディや、2Lエンジンの搭載など、大型化が進んだ。しかし、ボンネットやトランクリッド、パワープラントフレームなど、各所にアルミを用いて重量の増加を抑えた結果、2代目NB型(RSのABS装着車)と比べて、10kg増に収められていた。

画像: エンジンはしっかりとカバーに覆われている。これは雑音となるインジェクター音の放射の抑制に効果がある。

エンジンはしっかりとカバーに覆われている。これは雑音となるインジェクター音の放射の抑制に効果がある。

エンジンは縦置き用に改良した小型・軽量なLF-VE型を採用。トランスミッションはRSに6速MT、ベースグレードのロードスターに5速MT/6速AT、上位グレードのVSには6速MT/マニュアルモード付き6速ATが組み合わされ、ライトスポーツらしい軽快な走りを楽しめた。

画像: インテリアは、RSや標準車はブラック基調だが、写真のVSでは馬具をイメージしたブラック/タンの2トーンとしている。

インテリアは、RSや標準車はブラック基調だが、写真のVSでは馬具をイメージしたブラック/タンの2トーンとしている。

2006年8月には、ロードスターとしては初となる約12秒で開閉可能な電動ハードトップを備えたRHT(リトラクタブル・ハードトップの略)を追加。重くなりがちな電動ハードトップは、ルーフとリアデッキの外板パネルに樹脂素材を採用し、重量をソフトトップ比で+30kgに抑えるとともに、50:50の前後重量配分を実現。さらに、ソフトトップと同じく、ルーフの開閉に関わらず容量が変わらないトランクルームも備えている。

画像: フルモデルチェンジから約1年後の2006年8月に登場したRHT。軽量化のためルーフパネルやリアデッキは樹脂製となっている。

フルモデルチェンジから約1年後の2006年8月に登場したRHT。軽量化のためルーフパネルやリアデッキは樹脂製となっている。

ロードスター RS(2005年)主要諸元

●全長×全幅×全高:3995×1720×1245mm
●ホイールベース:2330mm
●重量:1100kg
●エンジン型式・種類:LF-VE型・直4 DOHC
●排気量:1998cc
●最高出力:170ps/6700rpm
●最大トルク:19.3kgm/5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:205/50R16
●価格:250万円

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