いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、トヨタ久々のスーパースポーツ、レクサス LFAだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

販売台数は世界でたった500台。2000GT以来のトヨタ製スーパースポーツ

「レクサス LFA(LFA10型:2009年10月購入希望受付開始)」

画像: レクサスの「F」シリーズの頂点に立つスーパースポーツカーとしてLFAは誕生した。

レクサスの「F」シリーズの頂点に立つスーパースポーツカーとしてLFAは誕生した。

2009年10月21日に注文受付を開始、2010年12月から生産が開始され、世界56カ国で500台が販売されたスーパーカー。日本では165台が販売された。

CFRP製モノコックシャシを採用し、ヤマハと共同開発した560ps/48.9kgmを発生する4.8LのV10エンジンを搭載。0-100km/h加速は3.7秒、最高速度325km/hを誇る。

画像: 電子制御10気筒独立スロットルで9000rpmまで一気に吹けるV10エンジン。最大トルク値の90%以上を3700~9000rpmで発揮するトルク特性は圧巻だった。

電子制御10気筒独立スロットルで9000rpmまで一気に吹けるV10エンジン。最大トルク値の90%以上を3700~9000rpmで発揮するトルク特性は圧巻だった。

トランスミッションは6速ASG(セミAT)を採用し、2ペダルによるイージードライブを実現した。ギアボックスはデファレンシャルと一体化されたトランスアクスルで、後輪を駆動する。

このトランスアクスル方式の採用やフロントミッドに搭載されたエンジン、後輪の後方左右に配置されたラジエターで慣性ヨーモーメントを低減し、コーナリング性能とトラクション性能の面で理想的なフロント48:リア52の前後重量配分を実現。異次元のコーナリングスピードを達成し、世界トップレベルの運動性能を手に入れた。

画像: 乗員を前後車軸間の中心寄りに配置。ドライバーが車両の挙動を直感的に感じやすいドライビングポジションを設定している。

乗員を前後車軸間の中心寄りに配置。ドライバーが車両の挙動を直感的に感じやすいドライビングポジションを設定している。

ブレーキは名だたる世界のスポーツカーと同じく、カーボンセラミック製ディスクローターを採用。ボディにはカーボンとアルミを用いることで、車両重量を1480kgに抑え、欧州仕様車の最軽量モデルでは2.64kg/psというとてつもないパワーウエイト・レシオを実現している。

画像: エンジン後方に補機類を、後輪車軸の前にトランスミッションと燃料タンクを配置して理想的な前後重量配分を追求した。

エンジン後方に補機類を、後輪車軸の前にトランスミッションと燃料タンクを配置して理想的な前後重量配分を追求した。

レクサス LFA(2009年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4505×1895×1220mm
●ホイールベース:2605mm
●重量:1480kg
●エンジン型式・種類:1LR-GUE型・V10 DOHC
●排気量:4805cc
●最高出力:560ps/8700rpm
●最大トルク:48.9kgm/7000rpm
●トランスミッション:6速セミAT
●タイヤサイズ:前265/35ZR20、後305/30ZR20
●価格:3750万円

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