2019年5月26日にモンテカルロ市街地サーキットで開催されたF1第6戦モナコGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがメルセデスAMGを追い詰めたが、5秒加算ペナルティにより惜しくも表彰台を逃す結果となった。どうしてこんなことになったのか。

ホンダパワー全開、メルセデスを追い詰めたフェルスタッペン

3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、トップのポジションを狙って好スタートを切りオーバーテイクを仕掛けたものの、ここでは無理することなく3番手のままレースを続ける形になった。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)のアクシデントにより9周目にセーフティカーが導入されると、上位を走るマシンが一斉にピットイン。3番手を走るフェルスタッペンも前後のマシンと同じタイミングでタイヤ交換に入り、それを終えてひとつポジションを上げた2番手で復帰するが、そのピットアウト時、バルテリ・ボッタス(メルセデス)と接触しそうになったことが危険行為と判断され、5秒加算のペナルティという裁定が下されることになった。

その後は2番手のポジションから終始トップを走るルイス・ハミルトンをプッシュし続けるが、どうしても抜くことはできず、結果的に2番手でフィニッシュ。ペナルティー加算によりリザルトは4位となった。

フェルスタッペンはレース後、「僕らには競争力がありましたし、ルイス(ハミルトン)にプレッシャーをかけ続けて、優勝争いを楽しむことができました。彼のタイヤを少しでも消耗させれば、仕掛けるチャンスはあると見ていました。いくつかのコーナーではすごく遅くなっていたので、そこで行けるかと思ったのですが・・・・・」

「レースが残り数周になったとき、ここで行くしかないと仕掛けてみました。少し接触してしまいましたが、ダメージがなくてよかったです。もう数周あれば捉えられたかもしれません」と語り、「ピットストップでのペナルティは不運でしたが、チームは何も間違ったことをしていないし、あのように狭いピットレーンでは起こり得ることだと思います。レースウイークを通じて、チームは最高の仕事を成し遂げてくれましたし、全員が勝つためにすべてを出し尽くしました。こうした展開では勝つことも負けることもあるものです」と結果的に4位となったが、モナコでの走りに手応えを感じているようだった。今後に期待が持てることを誰もが確信したモナコGPだった。

画像: フェルスタッペン(右)はレース序盤からメルセデスAMGと同等以上の走りを発揮。終盤はタイヤが厳しくなったハミルトンを激しく攻め立てる展開となった。

フェルスタッペン(右)はレース序盤からメルセデスAMGと同等以上の走りを発揮。終盤はタイヤが厳しくなったハミルトンを激しく攻め立てる展開となった。

F1第6戦モナコGP決勝

優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 78周
2位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+2.602s
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+3.162s
4位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+5.537s
5位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ)+9.946s
6位 55 C.サインツJr. (マクラーレン・ルノー)+53.454s
7位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)+54.574s
8位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ)+55.200s
9位 3 D.リカルド(ルノー)+60.894s
10位 8 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)+61.034s

This article is a sponsored article by
''.