2019年6月30日(現地時間)、米国・コロラド州コロラドスプリングスでパイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライムレースが行われ、リース・ミレンがドライブするベントレー・コンチネンタルGTが市販車部門の新記録を樹立した。

12気筒エンジンを轟かせて従来の記録を8.4秒も短縮

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは毎年アメリカ独立記念日前後に開催される伝統のイベントで、コロラドスプリングスの標高2835m地点をスタートし、パイクスピーク頂上標高4298m地点まで一気にに駆け上がる。

走行距離は19.99km。かつては大部分がグラベル(未舗装路)だったが、現在は全コースがターマック。山肌を走るコースにはガードレールがなく、スリリングなコースとして知られる。第1回開催は1916年と古く、アメリカではインディ500に次ぐ歴史を持つ。

ベントレー・コンチネンタルGTは市販車部門で参戦。過去に3回の優勝を経験し「キング・オブ・ザ・マウンテン」と称されるリース・ミレンがドライブしたベントレー・コンチネンタルGTは、12気筒エンジンを轟かせて従来の記録を8.4秒短縮する10分18秒488でフィニッシュ、平均時速70マイル(112.7キロメートル)で駆け上がった。

スタート地点とゴール地点で標高が大きく異なるため、空力セッティング、エンジンチューンが難しく、マシンにとっては極めてタフな状況となる。このレースは別名「雲をめざすレース」と呼ばれ、頂上の空気の密度は海水面の3分の1になるという。

そんな中で新記録を樹立したミレンは「ウェットで雪交じりの2019年のパイクスピークでのレースは、素晴らしいフィニッシュを迎えました。私たちはただひとつの目標を胸にここに来ました。それは新記録を樹立することであり、最速の市販車として頂上へ駆け上がることでした。今週は素晴らしい週末を迎えることができました。今日のコンディションは大自然が私たちに投げかけた挑戦でしたが、コンチネンタルGTは力強く頂上まで走り続け、ついにナンバーワンになれました」と語っている。

またベントレー・コンチネンタルGTについて、ベントレーのモータースポーツ担当ディレクター、ブライアン・ガッシュは「今回の新記録樹立によって、ベントレーには車の性能の限界を超えようとする努力と、それを希求するスピリットが脈打っていることを証明しました。この記録は、コンチネンタルGTが驚くほど幅広い能力を有していることを示しています」とコメントし ている、

ル・マンをはじめモータースポーツの分野でも輝かしい歴史を誇るベントレーにとって、世界で最も過酷なモータースポーツの1つであるパイクスピークでの新記録樹立は、創業100周年記念を祝うビッグニュースとなった。

画像: ベントレー・コンチネンタルGTをドライブしたリース・ミレン。

ベントレー・コンチネンタルGTをドライブしたリース・ミレン。

This article is a sponsored article by
''.