これから赤ちゃんが生まれて、新しい家族が増える! と楽しみにしている読者諸氏のために、チャイルドシートについてあらためて考えてみたい。今回は、チャイルドシートの種類と選び方について。(写真はすべてイメージです)

チャイルドシートの種類は、大きく分けて3つ

チャイルドシートの種類は、乳児用、幼児用、学童用と、子どもの成長に合わせて大きく分けて3つに分類されます。最近では、新生児から4歳くらいまで使用できる乳・幼児用が1つになったタイプや、1歳ごろから11歳ごろまで使えるタイプなどの兼用タイプも販売されています。

当然、タイプによって価格も変わってきます。予算や、お子さんの人数、そしてチャイルドシートの使用期間などを踏まえながら選ぶといいでしょう。

●乳児用ベビーシート

画像: ●乳児用ベビーシート

体重:13kg未満
身長:70cm以下
年齢:新生児~1歳くらい
首のすわっていない乳児を寝かせるタイプで、後ろ向きに使用するシートタイプと、横向きに使用するベッドタイプがあります。基本的に、後ろ向きに装着します。

●幼児用チャイルドシート

画像: ●幼児用チャイルドシート

体重:9~18kg
身長:65~100cm
年齢:1~4歳くらい
首がすわって、自分でお座りができることが、使い始めの目安です。前向きに取り付けます。

●学童用ジュニアシート

画像: ●学童用ジュニアシート

体重:15~36kg
身長:140cm以下
年齢:4~11歳くらい
クルマのシートベルトを使用できるように、座席を上げて背の高さを補い、腰ベルトの位置を子どもに合わせる、シートに置くタイプ。

チャイルドシートを選ぶとき、「いろいろありすぎてどれを選べばいいのかわからない」と、迷ってしまうのも無理はありません。安全性、使用できる期間、装着できるクルマはどれか、装着の仕方など、チャイルドシートそれぞれに特徴があり、ラインアップも多種多様です。その中で、我が家のニーズに合ったチャイルドシートを選ぶために、基準になる項目をチェックしてみましょう。

□安全基準をクリアしていることが確認されたマークがあるか
□適合車種一覧で、自分のクルマに取り付けられるか確認する
□軽自動車など車種によって座席が狭い場合、サイズがコンパクトかどうか確認する
□自動車側にジョイントを設けシートと背もたれの間に専用固定具を差し込んで固定するISO-FIXタイプか、3点式シートベルトを使って固定するユニバーサルタイプか
□年齢ではなく成長に合わせて(子どもの体格で)選ぶ
□自分(運転者)目線での使い勝手の良さと、ベルトの着脱が簡単か、乗せやすいかどうか
□カバーやクッション類が取り外しができ、家で洗濯できるかどうか
□長期的な出費を考えて選ぶ(専用タイプか兼用タイプか)

画像: 写真のオレンジ色シールのEマークが、安全基準適合の印だ。

写真のオレンジ色シールのEマークが、安全基準適合の印だ。

画像: 最近のチャイルドシートは、適合年齢(月齢)や装着方法の注意などが記されているものが多い。

最近のチャイルドシートは、適合年齢(月齢)や装着方法の注意などが記されているものが多い。

チャイルドシートは、子どものための安全装備の1つです。必ず確認したいのは国の安全基準をクリアしていることが確認されたマークがあること。国の基準を満たしていないチャイルドシートでは、衝突時に子どもを守れないので、必ずチェックしましょう。国土交通省のホームページではネット通販で販売されている未認証のチャイルドシートについて検証し、危険性についてのビデオを公開しているので、参考にしてみてください。

安全性能については、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)では、市販のチャイルドシートについて前面衝突試験と使用性評価試験を行い、その結果を安全性能の評価として「チャイルドシートアセスメント」で公表しています。(文:緒方昌子/写真:ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパンほか)

画像: 前回も紹介した国土交通省とNASVAが発行している「チャイルドシート安全比較ブック」は、NASVAのホームページからダウンロードできるので、ぜひ読んで参考にして欲しい。

前回も紹介した国土交通省とNASVAが発行している「チャイルドシート安全比較ブック」は、NASVAのホームページからダウンロードできるので、ぜひ読んで参考にして欲しい。

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