2019年10月18日、プジョー・シトロエン・ジャポンがシトロエン ベルランゴを発表し、これに合わせて「ベルランゴ デビューエディション(Citroen BERLINGO Debut Edition)」を発売した。車両価格は325万円。

ガラスハッチや両側スライドドアの採用など、使い勝手が良さそう

これまで日本で販売されてこなかったシトロエンのベルランゴとは、欧州で1996年に初代がデビューした商用車で、いわゆるボンネットバンと呼ばれるカテゴリーだ。成り立ちは商用車であるが、全高が高くて広大なキャビンスペースを持つことから乗用車としても愛用され、荷物をたくさん乗せてのロングツーリングやオートキャンプなどに適した、レジャーアクティビティビークルというセグメントで広く親しまれている。

このベルランゴの3代目、新型が2018年のジュネーブ モーターショーで発表された。近年のシトロエンブランドで採用される独特なボディデザインや、ドアパンチのような小さな衝撃からボディを守ってくれるポリウレタン製の「エアバンプ(Airbump)」を採用するなど、個性的なモデルに仕上がっている。

欧州デビューしてからというもの、日本への導入を期待する声が寄せられていたといい、ついにこの新型MPVが2020年第三四半期に正式導入される。これに先立ち、特別仕様車「デビューエディション(Debut Edition)」が導入される。2019年10月19日(土)9時から予約注文申込の受付をWEBサイトで開始されるという。欧州仕様をベースにオプションを装備した特別仕様で車両価格は325万円、デリバリーは2020年1月以降とされている。

画像: シトロエンのMPV「ベルランゴ」。同日発表のプジョー リフターとは兄弟車種であるが、エクステリアからインテリアまで、見た目は大きく異なる。

シトロエンのMPV「ベルランゴ」。同日発表のプジョー リフターとは兄弟車種であるが、エクステリアからインテリアまで、見た目は大きく異なる。

このベルランゴ、全幅こそ1800mmを超えるものの、ボディサイズは全長4403×全幅1848×全高1844mm、ホイールベース2785mmと日本の道路環境でも取りまわしやすそうだ。最大の特徴は広大なラゲッジスペースで、5名乗車時のトノカバー下スペースで597L(VDA欧州仕様値)、2名乗車の最大積載状態では2126Lにも及ぶ。助手席も倒せば最長2.7mもの長尺物を格納することもできるほどだ。

大きな荷物を載せられるだけでなく、小物をしまえる収納スペースもとにかく多い。パノラミックルーフガラスと収納スペースを融合させた「Modutop」や、リアシート頭上後方のリアシーリングボックス(容量約60L)、助手席側ダッシュボード上面のトップボックス(約12L)など、大小合わせて「28」もの収納スペースを用意し、その容量だけで186Lにもなるというから驚きだ。

また、荷物の積み下ろしをするリアゲート開口部は大きく魅力的だが、実はリアガラスだけ開けることのできる「ガラスハッチ」も採用している。また左右両サイドのリアドアはスライド式なので、狭い駐車場での荷物の出し入れにも重宝する機能的なモデルと言えそうだ。

特別仕様車デビューエディションに搭載されるパワートレーンは、1.5L 直4のディーゼルターボエンジン(130ps/300Nm)で、8速ATが組み合わされて前輪を駆動(FF)する。アクティブクルーズコントロール(ストップ機能付き)やアクティブセーフティブレーキ、レーンキープアシストなど、先進運転支援システムも搭載している。

シトロエン ベルランゴ デビューエディション 主要諸元

●全長×全幅×全高:4403×1848×1844mm
●ホイールベース:2785mm
●エンジン:直4 ディーゼルターボ
●排気量:1.5L
●最高出力:130ps/3750rpm
●最大トルク:300Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●車両価格:325万円

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