コンパクトなボディにアウディの魅力を凝縮
日本市場では2011年に発表された初代A1は、全長約4mのコンパクトなボディに、機敏な運動性能と高い環境性能、高い品質、力強いデザインを凝縮したプレミアムコンパクトハッチバックとして人気を博し、全世界で90万台、日本でも3万台を販売した。
今回発表された2代目は、従来より95mm長いホイールベースにより、余裕の居住空間と65L拡大したラゲッジスペースを実現。また、ワイドなトレッドと短いオーバーハングにより、スポーティで躍動感あふれる外観となっている。
エンジンは最高出力150ps/最大トルク250Nmを発生する1.5LターボのTFSIを搭載。このユニットは従来の1.4LターボのTFSIの進化版で、気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(COD)も採用する。組み合わされるトランスミッションは7速Sトロニック(DCT)、駆動方式はFFとなる。ハンドル位置は、全グレード右ハンドルとなる。
充実したインフォテインメントシステムも特徴で、高解像度の10.25インチのフル液晶ディスプレイ式のデジタルインストルメントクラスターやUSB充電ポートを装備するほか、MMIナビゲーションシステム、アウディバーチャルコックピット、Apple CarplayやAndroid Autoが利用可能となるアウディ スマートフォンインターフェイスやワイヤレスチャージングをオプション設定。また、Bang & Olufsen 3D サラウンドシステムをA1として初めてオプション設定する。
運転支援システムは上級モデル譲りの内容で、霧などで視界が悪くてもレーダーセンサーで前方を走るクルマや道路を横断する歩行者や自転車などを検知し警告また必要に応じて緊急自動ブレーキを作動するアウディ プレセンスフロントを全車に標準装備。また、オプションのアウディプレセンスベーシックを搭載すれば、万一の際、フロントシートベルトを締め上げ、ウインドーを自動的に閉じ、ハザードライトを点滅するなど、フルブレーキや衝突に備えて衝撃を緩和する。これ以外にもアダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシスト、ハイビームアシストも用意している。
ボディカラーは、ティオマングリーン及びパイソンエイローメタリックをはじめとする10色を設定。また、ルーフカラーは、ボディ同色またはミトスブラックメタリックのコントラストルーフもオプションで選択することができる。
コンパクトなボディに、まさにアウディの魅力を凝縮したモデルと言えるアウディ A1スポーツバック。気になる車両価格(税込)は、A1スポーツバック 35 TFSI advanced(アドバンスド)が365万円、A1スポーツバック 35 TFSI S-lineが391万円と発表されている。また、新型A1スポーツバックの日本導入を記念して限定250台の「1st Edition(ファーストエディション)」が443万円で発売される。この限定車は、アドバンスドをベースにブラックのコントラストパッケージや17インチのアルミホイールなどを特別装備している。
なお、1Lの直3ターボエンジンを搭載したA1スポーツバック 25 TFSIは、2020年第2四半期には日本に導入される予定だ。
アウディ A1スポーツバック 35 TFSI Sライン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4045×1740×1435mm
●ホイールベース:2560mm
●重量:未発表
●エンジン型式・種類:DAD型・直4 DOHCターボ
●排気量:1497cc
●最高出力:110kW<150ps>/5000-6000rpm
●最大トルク:250Nm<25.5kgm>/1500-3500rpm
●トランスミッション:7速Sトロニック(DCT)
●タイヤサイズ:215/45R17
●10%税込み価格:391万円