2019年11月12日、三菱自動車工業は新型クロスオーバーMPVのエクスパンダー クロスをインドネシアで発表し、13日から販売開始した。

残念ながら日本での発売は難しそう

以前にWebモーターマガジンで「三菱自動車が新しいクロスオーバーMPVをインドネシアでワールドプレミア」というニュースをお届けしたが、そのクロスオーバーMPVが、このエクスパンダー クロスだった。エクスパンダーは2017年からインドネシアで生産・販売され、2018年度には約10万4000台を売り上げたクロスオーバーMPVだ。今回登場したエクスパンダー クロスは、エクスパンダーにSUVテイストを加えた、シリーズの追加モデルとされている。

画像: 前後フェンダーモールの追加で、車幅は50mm広くなり、車高も20mm高められている

前後フェンダーモールの追加で、車幅は50mm広くなり、車高も20mm高められている

そのスタイルだが、フロントデザインは最近の三菱車のアイデンティティであるダイナミックシールドを採用。リアはウインドー下にグロスブラックのテールゲートフィニッシャーを備え、バンパーは前後とも下部にSUVらしくスキッドプレートを装着している。ボディサイドは前後のフェンダーにブラックのホイールアーチモールを追加し、これをつなぐようにドア下部にブラックのガーニッシュを追加している。さらにルーフレールも追加して、SUVらしさを強調している。ベース車より車高を20mm高めて最低地上高はクラストップの225mmとし、悪路走破性とドライバーの視認性を向上している。

パワートレーンはエクスパンダーと同様の1.5Lガソリンエンジンを搭載し、組み合わされるミッションは4速ATと5速MTを設定。既存のエンジンより静粛性と燃費を向上している。さらに高性能の吸音材や防振材の採用で、高い静粛性を実現している。

画像: 2-3-2の3列7人乗り。各列にUSB端子を配置するなど快適性にこだわった設計を施す。

2-3-2の3列7人乗り。各列にUSB端子を配置するなど快適性にこだわった設計を施す。

室内は2-3-2の3列シート7人乗りで、2列目はタンブル機構を採用して3列目へアクセスしやすくしている。しかも、2列目は60:40、3列目は50:50の分割可倒式シートの採用により、シートを折りたためば段差や隙間のないフラットで広大なラゲッジスペースとなり、使い勝手は高い。さらに、2列目はシートバックの中央部だけを倒せばアームレストにもなり、両サイドに2人乗車しながら長尺物の積載も可能になる。7人フル乗車時でも、5ガロン(19L)ボトルを4本か標準的なベビーカーの積載も可能だ。

チルト&テレスコピック ステアリング、クルーズコントロール、オートヘッドライトコントロール、ハイコントラストメーター、高効率エアコンなど、快適装備も充実している。

画像: 日本メーカーのクルマらしく、快適装備は充実している。

日本メーカーのクルマらしく、快適装備は充実している。

エクスパンダー クロスはエクスパンダーと同様にインドネシアで生産され、順次ASEAN地域をはじめ各国に輸出される予定だ。ミニバンとSUVのクロスオーバー的なモデルであるデリカD:5の健闘ぶりを見ると、日本でも販売したら人気を呼びそうなエクスパンダー クロスなのだが、残念ながら今のところ日本導入の予定はない。三菱ファンの反響次第では検討される可能性もあるようだが、果たして・・・?

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