トヨタが株式会社KINTO(キント)と今年7月から本格的に展開してきた愛車サブスクリプションサービスの「KINTO ONE」及び「KINTO FLEX」。現在は「RAIZE(ライズ:タイトル画像)」が頭金無し諸費用込みの月々3万9820円の定額サービスが申し込み受付を開始するなど、新車が比較的手頃な料金で乗れるのポイントだが、その主力2サービスが2020年1月15日より新たなサービスを展開するという。

若者のクルマ離れを食い止める? 定額サービス「KINTO ONE」

画像: 従来のラインアップ(画像)は計15車種だが、これにトヨタブランド8車、レクサスブランド8車が加わり31車種となるる。

従来のラインアップ(画像)は計15車種だが、これにトヨタブランド8車、レクサスブランド8車が加わり31車種となるる。

「KINTO ONE」、「KINTO FLEX」は、ともにクルマ購入時には大きな負担となる頭金を用意する必要がなく、車両代はもちろん、任意保険、自動車税、登録諸費用、車両のメンテナンスを含めた月額定額サービスなのが特徴だ。とくに若年層では高額になりがちな任意保険もパッケージとなっているために、全体的な負担が少なくて済む場合もあり今後の展開が期待されている。

「KINTO ONE」は契約期間中に1車種に乗ることができるサブスクリプションサービスで、若者のクルマ離れを止める一手ともなる可能性を持ったサービスという位置づけで展開してきた。今回このラインアップにトヨタブランド8車種、レクサスブランド8車種を新たに加え、2020年1月15日から提供を開始する。さらに主に小規模法人の要望に対応するために法人契約を開始し、契約年数の拡充も検討しているという。

Webから申し込みができるというのも大きな特徴で、これまでのWeb申し込みの7割がトヨタ、レクサスでは新規のユーザーになるというのもこのサービスならでは。ディーラーは敷居が高いという若者層にも比較的受け入れやすいという面がここでも現れているといえる。

KINTO ONE ラインアップ追加車種

画像: ヤリスも時期、価格は未定ながらKINTO ONEのラインアップに加わることになる。

ヤリスも時期、価格は未定ながらKINTO ONEのラインアップに加わることになる。

トヨタブランド車/パッソ(月額3万2780円〜)、ルーミー(月額3万9600円〜)、タンク(月額3万9600円〜)、カローラ(月額4万6750円〜)、カローラツーリング(月額4万7850円〜)、カムリ(月額7万4250円〜)、ランドクルーザー(月額8万8000円〜)、ヤリス(時期、価格未定)

レクサスブランド車/LX(月額19万8000円〜)、RX(月額10万1200円〜)、NX(月額8万6900円〜)、(UX月額7万4800円〜)※2020年1月より
LS(月額23万6500円〜)、RC(月額12万8700円〜)、ES(月額12万5400円〜)、IS(月額10万8000円〜)※2020年2月より

一方、契約期間中に複数車種を乗り継ぐことができるサブスクリプションサービス「KINTO FLEX(トライアルとして行われていたKINTO SERECTから名称を変更)」も2020年2月下旬から全国展開を開始する。3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐ「KINTO FLEX3年6台プラン」と3年間で3種類のレクサスブランドを乗り継ぐ「KINTO FLEX3年3台プラン」を用意している。対象車種は従来通り、ES、IS、RC、RX、NX、UXの6車種となっている。

KINTO FLEX プラン

画像: KINTO FLEXはレクサスブランド6車種を設定。3年3台プラン、3年6台プランが選べる。

KINTO FLEXはレクサスブランド6車種を設定。3年3台プラン、3年6台プランが選べる。

KINTO FLEX 3年3台プラン
・3年間で3台のレクサスブランド車に1年ごとに乗り換え
・月額17万6000円
・寒冷地パッケージも選択可能(月額で4万4000円)
KINTO FLEX3年6台プラン
・3年間で6台のレクサスブランド車に半年ごとに乗り換え
・月額19万8000円

Web申し込みやいわゆる「こみこみ」の定額であること、今後のスポーティカーへの車種拡大に加え、中古車版KINTO ONEを開始し、契約満了後車や販売店で所有する中古車を活用するプランも検討中ということで、新しいクルマとのつきあい方として注目される。

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