2020年4月2日、アウディ ジャパンはA6とA7スポーツバックに2LのTDIエンジンを搭載した「40TDI quattro(クワトロ)」を設定して発売を開始したと発表した。

マイルドハイブリッドも組み合わせたターボディーゼル

画像: 写真左がA6セダン、右がA6アヴァント。

写真左がA6セダン、右がA6アヴァント。

アウディA6は、アウディのDセグメントに属するモデルで、セダンとワゴン版のアヴァントを設定。ルーツは1968年に発表された「アウディ 100」だが、1994年に4代目がマイナーチェンジしたときに「A6」と車名を変更。現行型は2018年に発表されたA6としては5代目にあたるモデルで、日本では2019年から発売されている。

A7スポーツバックはA6をベースにした流麗なクーペだが、その名が示すようにリアにハッチゲートを備える5ドアだ。初代は2010年に発表され、現行型は2018年に発表(日本でも同年に発売)された2代目にあたる。

さて、3LのV6直噴ターボを搭載した「55」グレードから日本導入が開始されたA6とA7スポーツバックだが、2020年1月に2L 直4ターボを搭載した「45TFSI」グレードが加わったが、さらに新開発の2L 直4ターボディーゼルのTDIエンジンを搭載する、「A6 40TDI クワトロ」と「A7スポーツバック 40TDI クワトロ」が加わった。

EA288 evo型と呼ばれるこのエンジンは最新の排出ガス基準に適合したターボディーゼルで、最高出力は204ps(150kW)/3750-4200rpm、最大トルクは400Nm/1750-3500rpmを発生。さらに、12Vマイルドハイブリッドと協働することで、余裕ある加速感や快適性、そして環境性能を両立している。

画像: A7スポーツバック

A7スポーツバック

12Vのマイルドハイブリッドシステムは、電装系用のバッテリーに加えてリチウムイオンバッテリーを搭載し、55〜160km/hの範囲でコースティング走行(エンジンをオフにして走行)や、22km/h以下で走行中ならアイドリングストップも可能。さらに最大5秒間のエンジンアシスト(最大2kW/60Nm)も行う。通常のスターターモーターより大型のBAS(ベルト オルタネーター スターター)を採用しているので、エンジンの停止や再始動はスムーズ。こうした緻密な回生や効率アシストにより、欧州計測値で3%の省燃費効果をもたらしている。

TDIエンジンはアルミ製のシリンダーブロックやピストンなどで軽量化され、2200バールの燃料噴射圧を背景に、従来のピエゾ式と同等のレスポンスを持つ新開発の8穴ソレノイドインジェクターが状況に応じて1ストロークあたり5〜8回の噴射を行い、高い環境性能や低振動、そして静粛性も実現している。

排ガス処理には燃焼温度を常に最適に保つ2チャンネルEGRや、アンモニア酸化触媒、パティキュレートフィルター、尿素噴射SCRなどにより、あらゆる温度条件でも効率的なエミッションコントロールが図られている。

日本仕様では、このパワートレーンを7速Sトロニック(DCT)と組み合わせ、駆動方式はAWDクラッチを使用する高効率なクワトロシステムを採用している。ハンドル位置は右のみの設定。価格は以下のとおりで、直4ガソリンターボの45TFSIとは同じような価格帯となっている。

■アウディA6/A7スポーツバック 40TDI 車両価格(税込)

A6 40TDI クワトロ:745万円
A6 40TDI クワトロ スポーツ:792万円
A6アヴァント 40TDI クワトロ:781万円
A6アヴァント 40TDI クワトロ スポーツ:828万円
A7スポーツバック 40TDI クワトロ:812万円

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