2020年6月5日、ポルシェジャパンはピュアEVであるタイカンの日本市場での車両価格を発表。これと同時に、オーナー向けの急速充電器や、独自の充電ネットワークを日本全国で展開することも明らかにした。

ニュルブルクリンク北コースで7分42秒のタイムを記録したスーパーEV

言わずと知れたスポーツカーメーカー ポルシェがEVを作り出したらどのようなモデルに仕上がるのか、興味と期待を持って登場を待ち焦がれている人も多いことだろう。2019年9月には市販モデルの概要は発表され、すでに欧州で試乗会も開催されている。

グレード展開は現段階で「4S」と「ターボ」、「ターボS」の3つを公表され、トップグレードとなるターボSは625ps/1050Nm(オーバーブースト:761ps/1050Nm)というハイパースペックを発生する。その加速力は凄まじく、2400kgを超える重量級ボディを静止状態から100km/hまで2.8秒で加速させる性能を持ち、それこそ「首を痛めるほど」だと言われている。

ボディサイズは全長4963mm/全幅1966mmと4ドアセダンとしては大きく、それでいて重心位置は911よりも低いという。また電気自動車としては珍しい2速トランスミッションを搭載していること、電気モーター音を増幅させるシステムを搭載するなど、気になる要素の多いニューモデルでもある。

画像: ポルシェタイカンは、4Sとターボ、ターボSの3グレードを用意する。写真の左はターボS、右がターボ。

ポルシェタイカンは、4Sとターボ、ターボSの3グレードを用意する。写真の左はターボS、右がターボ。

このポルシェ タイカンの日本市場での車両価格が発表された。

435ps/640Nmを発生し、走行可能距離407kmの「タイカン 4S」で1448万1000円。
625ps/850Nmを発生し、走行可能距離450kmの「タイカン ターボ」で2023万1000円。
625ps/1050Nmを発生し、走行可能距離412kmの「タイカン ターボS」で2454万1000円となる。
※走行可能距離はすべてWLTP準拠。

いずれも右ハンドル。そして他国市場でオプション扱いのレーンチェンジアシストやアダプティブクルーズコントロール、サラウンドビュー付パークアシストなどの先進安全運転支援システムが日本仕様で標準装備されるという。

この発表と同時に、ポルシェジャパンは独自の充電インフラネットワークを展開することも公表。2020年5月現在で国内最大150kW級の出力を可能とするCHAdeMO規格の急速充電器「ポルシェ ターボチャージャー」をポルシェセンターに21拠点(2020年内)に設置し、さらに東京・名古屋・大阪を中心とする一般の施設にも拡大する。このポルシェ ターボチャージャーは24分で80%(走行距離300km分)まで充電できるという。

また、8kWの出力により約9時間で80%以上まで充電できる普通充電器で、自宅に設置することを想定した「ポルシェモバイルチャージャー」も用意。

このほかにも高速道路のSAやPA、道の駅などの公共施設に設置されている2万基を超える充電器(急速:CHAdeMO/普通:J1772)に対応、さらにホテルやゴルフ場などの目的地に充電器施設「ポルシェデスティネーションチャージングステーション」を順次拡大していくなどインフラ面での安心感をアピールする。

ところで、タイカンはEVなのでエンジンはない。もちろんターボも付いていないはずなのに、なぜ「ターボ」だの「ターボS」だのというグレード名なのか。実はこのネーミング方法、ポルシェのお約束事なのだ。高性能モデルはEVでもエンジン搭載車と同じようにこういう呼び方にしたというわけだ。ちょっと強引なような気もするが・・・、ご参考まで。

画像: タイカンは日本の急速充電規格CHAdeMOに対応する。

タイカンは日本の急速充電規格CHAdeMOに対応する。

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