いまスーパーカーの世界が大変なことになっている。最高速は軽く250km/h以上、0→100km/h加速は5秒以下、価格2000万円超など当たり前。積み重ねてきたヘリテージも、上質であることへのこだわりもハンパではなく、しかもそうした世界がどんどん広がりを見せている。今回の特別企画ではMotor Magazineの新刊ムック「ザ・スーパーカー ファイル ドットネクスト」(6月17日発売)から、いま注目の“超俊足&超高級車”を順次紹介していこう。世界の自動車メーカーが目指していることの一部が見えてくるはず。第1回は「アストンマーティン DBX」だ。

驚くべきパフォーマンスと優雅さを併せ持つ

アストンマーティン初のSUVとして登場。DB11以降のモデルと同じく、アルミニウムボンデッド工法を用いたボディを採用。プラットフォームは既存モデルの発展型ではなく、DBXのために新設計された。

これらにより、SUVに必要とされる車内空間の広さ、高い強度と前54:後46という優れた前後重量配分、静粛性といったアストンマーティンに必要な基本性能を獲得している。

パワートレーンと足まわりなどは以前から協力関係にあるメルセデスAMGから供給を受けている。エンジンは最高出550ps、最大トルク700Nmを発生する4L V8ツインターボ。これに9速ATが組み合わされる。駆動方式は4WDで、エアサスペンション、アクティブアンチロールバーといった最新の電子制御デバイスも装備されている。

これらはオンロードでの快適な走りを提供するだけでなく、オフロードにおける高い悪路走破性にも寄与している。

画像: どんな路面でもアストンマーティンらしい高いスタビリティと極上の乗り心地を実現。ウェールズに新設されたセントアサン工場で生産される。

どんな路面でもアストンマーティンらしい高いスタビリティと極上の乗り心地を実現。ウェールズに新設されたセントアサン工場で生産される。

アストンマーティン DBX

■2019年1月21日発表:2020年後半 日本導入予定 
■車両価格:2299万5000円(DBX)

アストンマーティン DBX 主要諸元

●全長:5039mm
●全幅:1998mm
●全高:1680mm
●ホイールベース:3060mm
●車両重量:2245kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:4L V8DOHCツインターボ
●最高出力:550ps/6500rpm
●最大トルク:700Nm/2200-5000rpm
●トランスミッション:9速AT
●0→100km/h加速:4.5秒
●0→200km/h加速:−
●最高速:291km/h
●燃費:7.0km/L(WLTP目標値)

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