2020年7月16日、三菱自動車工業(以下、三菱)は、クロスオーバーMPVの「エクスパンダー クロス」をベトナムでも発売したと発表した。

ASEAN諸国では大人気の3列7人乗りクロスオーバーMPV

画像: 全長は約4.5m、全幅は約1.8m、全高は約1.7m。日本の街中で乗り回すのにも手ごろなサイズなのだが…。

全長は約4.5m、全幅は約1.8m、全高は約1.7m。日本の街中で乗り回すのにも手ごろなサイズなのだが…。

エクスパンダー クロスは、2019年11月にインドネシアで発表・発売された、三菱の新型クロスオーバーMPVだ。三菱は2017年からインドネシアで「エクスパンダー」というクロスオーバーMPVを生産・販売しており、このエクスパンダー クロスはエクスパンダーをベースにSUVテイストを加えたモデルだ。

クロスオーバーMPVと謳われているように、MPV=ミニバンテイストのスタイリングにフェンダーアーチモールや前後スキッドプレートなどを装着し、SUVらしさを強調している。パワートレーンはエクスパンダーと同じ1.5Lのガソリンエンジンで、4速ATと5速MTが設定されている。

インテリアでは2-3-2の3列シート7人乗りを採用し、2列目と3列目は分割可倒シートなので、ラゲッジスペースの使い勝手は高い。高効率エアコンやクルーズコントロールなど、快適装備も充実している。

画像: 2-3-2の7人乗り3列シート。2列目は右60:左40、3列目は50:50の分割可倒式。3列目へはアクセスしやすい。

2-3-2の7人乗り3列シート。2列目は右60:左40、3列目は50:50の分割可倒式。3列目へはアクセスしやすい。

そんなエクスパンダー クロスは、インドネシアからフィリピン、タイへと展開を拡大し、今回のベトナムで4カ国目の投入となる。エクスパンダーおよびエクスパンダー クロスのシリーズは2017年にインドネシアで販売開始以来、2020年6月末までに約26万台を販売している。2019年度にはタイ、フィリピン、ベトナムにおいてクラス No.1(三菱調べ)の販売を記録しているという。

ベトナムでもエクスパンダーは2018年8月から販売され、2020年6月末までに約2万7000台が販売されている。エクスパンダー クロスの投入によって、シリーズの人気は高まっていくことだろう。

そこで気になるのは、日本市場への導入。全長4.5m足らずのコンパクトなボディながら3列7人乗りだから、ミニバンとしても使えるし、SUV風のデザインは日本でも間違いなくウケるはず。だが、いまのところ日本への導入は検討されていないらしい。最大のネックはスライドドアを採用していないことらしいのだが、三菱ファンの要望次第では、導入される可能性もあるかもしれない。

画像: 前後フェンダーのブラックモールとバンパー下のスキッドプレートなどでSUVテイストを強調している。

前後フェンダーのブラックモールとバンパー下のスキッドプレートなどでSUVテイストを強調している。

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