2020年7月20日、日産自動車は電気自動車(EV)のハイパフォーマンスモデル「リーフNISMO」を一部改良して発売した。

足まわりをチューニングして走行性能を向上

電動フォーミュラレースであるフォーミュラeへの参戦や、前後ふたつのモーターにより駆動する4WDレーシングマシン「リーフNISMO RC」を開発する日産とNISMOは、市販モデルのリーフ(40kWh)をベースにチューニングした「リーフNISMO」をラインアップしている。

専用内外装パーツの採用はもちろんだが、225/45R18サイズのタイヤや独自にチューニングされたショックアブソーバー&スプリング、コーナリング時に4輪ブレーキを個別に制御することで滑らかで安定した回頭性能発揮させる「インテリジェント トレースコントロール」、ブレーキの油圧コントロールをチューニングして制動性能を高める「専用電動型制御ブレーキ」などを搭載して走行性能を高めているモデルだ。

モーターの最高出力と最大トルクの数値こそ標準モデルの150ps/320Nmと変わりないものの、パワーの立ち上がりやアクセルレスポンスを向上させるチューニングを施されることで、鋭い加速と回生ブレーキによる強い減速度を実現している。

画像: 一部改良を施された日産 リーフNISMO。足まわりと制御系を変更されたもので、外観は従来モデルから変更ない。

一部改良を施された日産 リーフNISMO。足まわりと制御系を変更されたもので、外観は従来モデルから変更ない。

このリーフNISMOが一部改良を受けてスポーツ走行性能を向上させた。

ひとつはクイックなステアリングレシオを採用したこと。従来モデルよりも約20%少ないハンドル舵角となり、これに合わせたサスペンションやバンパーラバーのチューニングも施されている。また、VDC機能のひとつでタイヤの空転を制御するTCS(トラクションコントロール)のロジックを変更、コーナリングでTCS解除のタイミングを早めることで立ち上がりを素早く、コーナー出口での加速性能を向上させた。

2020年1月にマイナーチェンジしたベースモデルと同様に、9インチカーナビを標準装備とするアップグレードも適用される。車両価格は20万円ほど高くなり、429万4400円に設定される。

日産 リーフNISMO 主要諸元

●全長×全幅×全高:4510×1790×1570mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1520kg
●モーター:EM57型 交流同期原動機
●バッテリー:リチウムイオン電池(総電圧350V/総電力量40kWh)
●最高出力:150ps/3283−9795rpm
●最大トルク:320Nm/0−3283rpm
●駆動方式:FF
●車両価格:429万4400円

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