2020年9月24日、プジョーはブランドの210周年を記念したプレゼンテーションをオンラインで行い、同時にハイブリッド スポーツサルーン/ワゴンの「508 PSE(プジョースポール エンジニアード)」を発表した。

外部充電も可能なPHEVのスポーツサルーン & ワゴン

世界最古の自動車ブランドであるプジョー本体の210年を記念するプレゼンテーションの締め括りに、508 PSEは発表された。このクルマは、2019年のジュネーブ モーターショーで発表された「508 プジョースポール エンジニアード PHEV コンセプト」のプロダクションモデルにあたる。

WRC(世界ラリー選手権)、ダカールラリー、パイクスピーク ヒルクライム、そしてWEC(世界耐久選手権)などのモータースポーツシーンで活躍してきたプジョースポールが「PSE=プジョースポール エンジニアード」と名づけて送り出すハイパフォーマンスモデルの第1弾が、この508 PSEというわけだ。ちなみに、プジョーは2022年からLMH(ル・マン ハイパーカー)でWECに復帰することを発表している。

画像: プジョー 508 ファストバック PSE

プジョー 508 ファストバック PSE

プジョースポールは、3本のクリプトナイト クローのグラフィックを新しいアイデンティティとしており、これはプジョー車のライトシグネチャーを意味している。そもそもは、往年の名車504クーペのリアライトにインスパイアされているという。

508 PSEは、プジョー史上もっともパワフルな市販車だ。エンジンと前後のふたつのモーターを組み合わせ、最高出力は360ps、最大トルクは520Nmを発生して4輪を駆動する。公称のパフォーマンスは、0→100km/h加速が5.2秒、0→1000m加速が24.5秒、80→120km/h加速が3秒、そして最高速度は250km/hでリミッターが作動する。

このハイパフォーマンスを達成するために、3モード(コンフォート/ハイブリッド/スポーツ)可変ショックアブソーバー、380mm径のフロントブレーキディスクと対向4ポッドキャリパー、20インチホイールにミシュラン パイロットスポーツ4Sタイヤを装着。シート位置は下げられ、トレッドはフロントで24mm/リアで12mm拡大されている。

画像: プジョー 508 SW PSE

プジョー 508 SW PSE

走行モードは、エレクトリック(EVモード)/コンフォート/ハイブリッド/スポーツ/4WDの5つのモードをセンターコンソールのセレクターで選択できる。エレクトリックモードならWLTPモードで42kmのEV走行が可能だ。

欧州仕様の充電に要する時間は標準的な家庭用コンセントで7時間以内、16アンペアの充電器で4時間、32アンペアのウオールボックスで2時間以内となっている。

2基のモーターやバッテリーを搭載しているにもかかわらず、508 PSEはICE(内燃機関)搭載モデルと同じ室内容積とトランク容積を確保している。また、ナイトビジョン、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警告システム、アクティブセーフティブレーキなど、508と同等の運転支援機能を備えている。

画像: インテリアは i-コクピットを採用。ステアリング下部にクリプトナイト クローが入る。

インテリアは i-コクピットを採用。ステアリング下部にクリプトナイト クローが入る。

インテリアでは、508同様のi-コクピットを採用し、デジタル ヘッドアップディスプレイや10インチのHDスクリーンも備わる。エクステリアも、シャープなフロントグリルやエアスクープ、ブラックのエキゾーストアウトレットやセンターディフューザーなどで差別化が図られている。

外寸やパワートレーンなどのスペックは、まだ発表されていないが、508 PSEはファストバックとSWの両方に設定され、2020年10月中旬にはフランス本国で受注を開始する予定だ。なお、現段階では日本市場への導入に関しては未定となっている。

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