「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「トヨタ プリウス(3代目、プロトタイプ)」だ。

トヨタ プリウス(2009年:3代目プロトタイプ)

画像: Cd値は0.25。エンジンアンダーカバーをフルカバーにするなど、床下フルカバー化を徹底している。

Cd値は0.25。エンジンアンダーカバーをフルカバーにするなど、床下フルカバー化を徹底している。

正式発売目前の新型プリウスのプロトタイプにテストコースで試乗する機会を得た。用意された試乗車は、15インチタイヤ&ホイールを履くモデルと、ツーリングセレクションと呼ばれるパッケージオプションの17インチを履くモデル。17インチ装着車はフロントストラットのアッパーマウント硬度を高めるなど、専用のチューニングが施されている。

まずはデフォルトのノーマル モードで無造作に走ってみる。エコ運転を意識せずに、けっこうラフなアクセル操作でコースを1周してみた。燃費低減を支援するエコドライブモニターには目もくれず、適当に走った結果は18.4km/L。10・15モード燃費のおよそ半分くらいだが、急な登坂路をアクセルベタ踏みで上ったりした結果だから、こんなものかもしれない。

2周目はちょっと反省して、エコモードスイッチをオンにして走ってみる。このモードではアクセルワークに対する反応がやや鈍くなるが、結果は33km/Lと、カタログ燃費にグンと近づいた。ただし、前述のようにアクセルレスポンスを意図的に鈍くしている感もあり、登坂路ではちょっとじれったさを感じるかもしれない。

そこで、平坦路や下り坂ではエコモードで走り、登坂路手前でパワーモードのスイッチをオン、登り切ったところでオフにするという走り方をしてみた。結果は28km/L。ちょっとしたゲーム感覚だが、大きく燃費が変わる。エコランに長けた人ならば、EVドライブモードもうまく併用して、カタログ燃費を大幅に上回る燃費を出せるだろう。

画像: ベースになったオーリスを彷彿とさせるも、はるかに質感は高く仕上げられている。ドライブ情報はセンターメーター上に集中配置。

ベースになったオーリスを彷彿とさせるも、はるかに質感は高く仕上げられている。ドライブ情報はセンターメーター上に集中配置。

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