「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「フェアレディZ ロードスター」だ。

日産 フェアレディZ ロードスター(2009年)

画像: 先代のZ33型よりホイールベースは100mm短縮され、車重もロードスター比で50kg軽量化され、運動性能を向上している。

先代のZ33型よりホイールベースは100mm短縮され、車重もロードスター比で50kg軽量化され、運動性能を向上している。

フェアレディZは、今年(編集部註:2009年)誕生40周年を迎えた。北米市場をベースに戦ってきた経緯もあってボディは大きくなった時期もあったが、先代(Z33型)モデルでは本格的な走り込みの上で原点回帰を果たした。

そして現行モデルのZ34型ではそのノウハウをしっかりと詰め込んだ上でシェイプアップ。ホイールベースは100mm短縮され、車重も50kg軽量化(Z33型とZZ34型のロードスター比)されている。そして今回、いよいよロードスターの登場を機にボディをさらに強化し、足まわりもリファインしてきた。

最新のZはシャシ性能が格段に進化し、最大のライバルであるポルシェ ボクスターをいよいよロックオンできる時が近づいたのだろうか。まずは乗ってみることにしよう。

Zロードスターに乗ってまず驚かされたのは、乗り心地の良さ。オープンで走っているのにボディがブルブルっと震えることがなく、まるでクローズドボディのクーペに乗っているようなフィーリングだ。スムーズにサスペンションが動いていてカドもなく、収束性もいいので実にフラットで快適な乗り心地だ。

当然ながらコーナーに飛び込んでいっても、狙ったラインをきっちりトレースしてくれる。ボディがとにかくしっかりしているからGをかけていってもタイヤの動きにいささかの迷いもなく、狙いどおりに走ることができる。

画像: 3.7LのV6 DOHC「VQ37VHR」は、大排気量ならではの大トルク(37.2kgm)を発生しながら高回転まで軽快に吹け上がる。

3.7LのV6 DOHC「VQ37VHR」は、大排気量ならではの大トルク(37.2kgm)を発生しながら高回転まで軽快に吹け上がる。

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