「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「マツダ アテンザ」だ。

マツダ アテンザ(2010年:マイナーチェンジ)

画像: セダン 25EX。メーカーオプションの17インチタイヤとアルミホイールを装着。新デザインのバイキセノンヘッドランプを25EXと25Zに採用する。

セダン 25EX。メーカーオプションの17インチタイヤとアルミホイールを装着。新デザインのバイキセノンヘッドランプを25EXと25Zに採用する。

昨年(編集部註:2009年)の東京モーターショーなどを通じて最近のマツダが表明しているのは、ハイブリッドなども視野には入れているが、すぐには無理なので、まずは既存のパワートレーンのさらなる効率アップと軽量化を進めるということ。つまり、できることからコツコツとやっていくというわけだ。

そんなマツダが、アテンザのマイナーチェンジを発表した。現在の2代目アテンザが登場したのは2008年1月。切れ味は良かったが荒々しい側面もあった初代に対し、2代目は内外装ともエレガントな趣で登場した。とはいえ、2代目アテンザもマツダらしい「やんちゃ」な面も残っていた。

16インチタイヤを履くベースグレードはそれなりにマイルドだったが、17/18インチタイヤを履くモデルの乗り味は硬く、ワダチでは足を取られるワンダリングも感じた。スポーツを意識するあまり激しさもあったようだ。ところが、今回のマイナーチェンジではこのフットワークが大幅に見直されている。

内容は実にきめ細かい。フロントのサスペンションはサブフレームとスタビのブッシュの硬さを変えている。リアはトレーリングブッシュの形状やバンプストップラバーを変更。ダンパーは前後とも伸び側の減衰を少し落とした。さらにアルミホイールの形状を見直して17インチで8%、18インチでは10%の軽量化を達成。同時に車体下面に新しいディフレクターを採用し、空力特性も向上させている。

画像: メカニズム的な目玉がこの2L直噴エンジンの搭載。動力性能も燃費も改善され、エコカー減税の対象になることもポイントだ。

メカニズム的な目玉がこの2L直噴エンジンの搭載。動力性能も燃費も改善され、エコカー減税の対象になることもポイントだ。

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