「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、フォルクスワーゲン ポロ(5代目)だ。

フォルクスワーゲン ポロ(2010年:5代目 一部改良)

画像: 試乗車は上級グレードのハイラインだが、アルミホイールなどを省略した廉価版のコンフォートライン(213万円)も設定。

試乗車は上級グレードのハイラインだが、アルミホイールなどを省略した廉価版のコンフォートライン(213万円)も設定。

2009年11月に日本デビューを果たして以来、早くも6000台近くを販売して人気上昇中の新型フォルクスワーゲン ポロ。今回、新たに1.2LのTSIエンジンが搭載され、同時にグレード体系が見直され、上級グレードの「ハイライン」が追加設定された。これでポロのラインアップは、エントリーグレードの「コンフォートライン」とあわせて2グレードとなり、その違いは装備品だけでパワートレーンは共通となっている。

さて、この1.2Lエンジン、TSI(ターボチャージド ストラティファイド インジェクションの略)の名が示すように、最近流行のいわゆるダウンサイジングターボだ。じつは本国では新型5世代目ポロの登場と同時に搭載モデルがラインアップされていたのだが、日本への上陸は少々遅れ、先にゴルフに搭載されてやって来た。

そのゴルフでも十分以上に走ると評判が上々だったパワーユニットが、ボディが小さくて軽いポロに搭載されたわけだから、その性能は推して知るべしといえるだろう。

位置づけとしては、いままでの1.4L自然吸気エンジンの後継にあたるわけだが、性能的には1.8L相当といえる。開発ターゲットは、ゴルフの売れ線グレードであるトレンドラインに搭載されている1.4L TSI シングルチャージャーエンジンと同等の効率とドライバビリティを持つことだった。

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