2021年1月26日、BMW(ビー・エム・ダブリュー)は3シリーズ/4シリーズをベースとしたハイパフォーマンスモデル、M3/M4を発表、発売した。またこれと同時にスーパースポーツバイク、BMWモトラッドのM1000RRの発表も行われた。

6速MT仕様は「M4」にのみ用意される

欧州ではすでに2020年9月にフルモデルチェンジを果たしていた、BMWのハイパフォーマンスブランド「BMW M」のM3/M4は、従来モデルとは大きく異なるフロントマスクのデザイン性や運動性能の高さなどから注目を集めていた。日本ではベースモデルよりも早く、ライフスタイルブランド「Kith(キス)」とコラボしたモデル「BMW M4 コンペティション×KITH」が発表されていたこともあり、その姿をすでに知っているという人も多いはずだ。

そして2021年1月26日、正式にM3/M4両モデルの発表が行われた。

クーペのM4にはベーシックなグレードとなる「M4」と、サーキット走行でのパフォーマンスを追求した「M4 コンペティション」が用意され、セダンは「M3コンペティション」のみの展開となる。いずれもエンジンはBMW M社によって開発された3L 直6ツインターボ(M58型)が搭載される。ターボエンジンでありながら自然吸気エンジンのように高回転域まで安定してパワーを発生させるため、鍛造ピストンや流体抵抗を抑えた吸気ダクトなどを採用する。

パワーはM4で480ps/550Nmを発生して、6速MTのみのラインアップとなる。一方のM3/M4コンペティションは30ps/100Nmも高められて510ps/650Nmを発生、8速ATが組み合わされる。従来モデルではオートマティックトランスミッションとしてDCTを採用していたが、トルコン式ATとなったことで操作性や超低速域での乗り心地の良さなどの改良が期待される。駆動方式は従来モデルから変更なくFRだ。

デザインの方向性はM3とM4で共通する。エンジンの高出力化にあわせ冷却性能を高めるためにフロントマスクのキドニグリルは、縦方向に伸ばされて大型化、水平方向のダブルバーを採用して標準モデルとの差別化を図っているという。

リアデザインにおいては、伝統の4本出しテールエンド、高速域での空力特性を高めるディフューザー、トランクスポイラー(コンペティションのみ)なども採用する。また、ボディサイズをM3では全幅を75mm拡大して1905mmに、M4では35mm拡大して1885mmとすることにより、トレッドも広がって性能面だけでなく、視覚的にもハイパフォーマンスモデルであることを主張している。

画像: 従来キドニーグリルの格子は縦型だったが、このM3/M4では横型のダブルバーが採用されている。

従来キドニーグリルの格子は縦型だったが、このM3/M4では横型のダブルバーが採用されている。

サーキット走行に主眼を置いたトラックパッケージも

サーキットにおけるラップタイムの速さだけでなく、安全性能も高められているのが新型M3/M4だ。高性能の3眼カメラ&レーダー、さらに高性能プロセッサーを採用することにより、高精度な運転支援システムを受けることができる。高速道路での渋滞時におけるドライバーの運転負荷を軽減してくれる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も搭載される。

M3/M4らしいグレード展開も用意される。軽量であることが大きなメリットとなるサーキット走行に主眼を置いた「トラックパッケージ」で、運動性能をより高めるため、先進安全機能を装備しないのだ。これにより約25kgの軽量化を実現、さらに、MドライバーパッケージやMカーボンセラミックブレーキ、Mカーボンバケットシートなどといった標準装備を採用することでサーキット走行を意識したモデルとなっている。

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