「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 エクストレイルだ。

日産 エクストレイル(2010年:マイナーチェンジ)

画像: ボディサイドの「Clean Diesel」ロゴは試乗車用に貼られたもの。キセノンのプロジェクター式ヘッドランプは20GTに標準装備。

ボディサイドの「Clean Diesel」ロゴは試乗車用に貼られたもの。キセノンのプロジェクター式ヘッドランプは20GTに標準装備。

TVのCMではないが、ノーリミットなワイルドさとコンパクトで扱いやすい実用性が魅力のエクストレイルは、国内SUV市場でトップをひた走る人気モデルだ。2008年に世界で初めて「ポスト新長期」の国内排ガス規制をクリアしたクリーンディーゼル車、エクストレイル「20GT」をラインアップ。割高な価格と6速MTのみという設定にもかかわらず、発売から1カ月も経たないうちに販売目標の10倍となる1000台以上の受注があった。

排気量は2Lながらガソリンエンジンでいう3.5L V6並みの強トルクが持ち味の20GTは、その低速からの力強さがデビュー当初から評判が高かった。とはいえ、当時はまだATの採用には技術的な問題があり、国内では絶滅危惧種になりつつあるMTのみの設定となっていた。そのため、日常的に(とくにシティユースで)乗るには、今ひとつ抵抗があると購入をあきらめた人も多かったのではないだろうか。

ところが今回のマイナーチェンジで、ついにディーゼルの20GTに待望の6速AT仕様が追加されたので、さっそく試乗してみることにした。

外観上は、フロントのグリル/バンパー、ランプ類などの意匠が変更されたが、マイチェン前と大きくは変わらない。20GTのヘッドランプにはキセノンのプロジェクター式も採用されている。内装も、車両情報ディスプレイなどの実用装備を充実させているが、変更点は少ない。

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