2021年3月6、7日に岡山国際サーキットで行われたスーパーGT公式テストのGT500クラスは、1日目に大湯都史樹がドライブしたRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが2日間でのトップタイムを記録した。

開幕戦の地、岡山で恒例のテスト

2021年スーパーGT選手権の開幕戦が4月10・11日に予定されている岡山国際サーキットで、今シーズン1回目の公式テストが行われた。2020年同時期にも公式テストが無観客で行われていたのだが、シーズン戦はキャンセルとなっており、今回がほぼ1年ぶりの岡山での走行となる。GT500クラスは15台全車が、GT300クラスは28台が参加し、一般入場者の人数制限はあるものの久しぶりに岡山のファンの前でスーパーGTマシンが走行した。

シリーズ戦のレギュラーと異なるドライバーは、1号車STANLEY NSX-GTが牧野任祐に代わり武藤英紀、37号車KeePer TOM’S GR Supraのサッシャ・フェネストラズに代わって阪口晴南が、それぞれステアリングを握っている。

GT500の初日トップはRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

初日午前でのセッショントップタイムは、今年から36号車au TOM’S GR Supraに乗る坪井翔が出した1分18秒352。これに17号車Astemo、1号車STANLEY、8号車ARTAのNSX-GT勢が続き、僅差で同じTOM’Sの37号車KeePer TOM’S GR Supraが5番手タイム。GT-R最上位は12号車カルソニック IMPUL GT-Rの7番手だった。

続く午後では、序盤にトップに立った16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯都史樹が、GT500専有時間帯でさらにタイムを伸ばし1分18秒121をマーク。2番手には37号車GR Supraの阪口が出したタイムで、3番手には1号車NSXの山本尚貴がそのまま初日のトップ3となった。

画像: テスト限定カラーで臨んだRedBull無限NSX。タイヤをダンロップに変更、GT300クラスからステップアップした大湯都史樹を起用しトップタイムをマークした。

テスト限定カラーで臨んだRedBull無限NSX。タイヤをダンロップに変更、GT300クラスからステップアップした大湯都史樹を起用しトップタイムをマークした。

GT500クラス 1日目総合結果

16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)1分18秒121
37号車 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)1分18秒269
1号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀)1分18秒304
36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)1分18秒307
8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)1分18秒398
17号車 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)1分18秒512
12号車 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)1分18秒638
64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)1分18秒711
39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)1分18秒979
24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)1分19秒047
38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)1分19秒052
14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)1分19秒160
3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)1分19秒184
19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)1分19秒222
23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)1分19秒300

2日目はDENSO KOBELCO SARD GR Supraが巻き返す

2日目の午前、序盤に36号車スープラの坪井が冷えた路面でまずトップタイムをマークするが、路面が暖まり始めると39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのヘイキ・コバライネンが1分18秒181を出しタイムを塗り替える。これに1号車NSXの山本、37号車スープラの平川亮ら昨年チャンピオンを激しく争った2人が続き、坪井は4番手に。さらにメーカー間移籍で話題となった松下信治が駆る12号車GT-Rが、この日もGT-R最上位となる5番手タイムをたたき出した。

午後のセッションは決勝を想定したロングラン、データ採取を行うチームがほとんどで午前のタイムがこの日のベストとなった。(写真提供:GTA)

画像: 昨年のドライバーラインアップを継続したDENSOサードスープラは、ヘイキ・コバライネンが気を吐き2日目のトップタイム。

昨年のドライバーラインアップを継続したDENSOサードスープラは、ヘイキ・コバライネンが気を吐き2日目のトップタイム。

GT500クラス 2日目総合結果

39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)1分18秒181
1号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀)1分18秒277
37号車 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)1分18秒353
36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)1分18秒473
12号車 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)1分18秒592
16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)1分18秒604
38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)1分18秒698
17号車 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)1分18秒701
64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)1分18秒831
23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)1分18秒952
3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)1分18秒978
8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)1分18秒993
14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)1分19秒201
24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)1分19秒506
19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)1分19秒650

画像: テスト2日目は、開幕戦を想定したスタートのリハーサルも行われた。

テスト2日目は、開幕戦を想定したスタートのリハーサルも行われた。

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