クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載したアルファロメオ ステルヴィオの長期レポート車を紹介していこう。第2回目は担当する歴代長期テスト車と同様にMMステルヴィオ号も、東京・赤羽橋の「ハイランダー」でボディのガラスコーティングを実施してもらった。その効果はやはり見事なものだ。(Motor Magazine 2019年3月号より)

ガラスコーティングでビカビカボディは雪中行軍でどうなる?

ガラスコーティングによってMMステルヴィオ号は、目を見張るほどに美しく輝くボディを手に入れた。そんな矢先に、長野県にあるスキーリゾートまで取材に行くことに。予報ではかなり雪が降るらしい。施工したばかりのテッロテロのビカビカボディが、雪や凍結防止剤の攻撃を受けて、果たしてビッカビカのままでいてくれるのだろうか。

一瞬、考えた。「もう1台の長期テスト車、ボルボ借りようか?」でも残念。その時点だとV60はまだサマータイヤのままだった。というワケで、MMステルヴィオ号にとっては初めてとなる雪中行軍リポートをお届けしよう。

画像: ハイランダーでのコーティング作業完了直前の様子。この後、雪まみれになった。

ハイランダーでのコーティング作業完了直前の様子。この後、雪まみれになった。

雪はひと晩降り続き、そしてMMステルヴィオ号は雪にまみれた

向かったのは、ホテルタングラム斑尾 東急リゾート。上信越自動車道の豊田飯山ICを下りて県道96号線に入ると、周囲は見事に雪国の景色。道の両側は雪壁だ。

ホテルに着いてからも、雪はひと晩中降り続いた。結果、屋外駐車場のMMステルヴィオ号は雪に埋没。しかし、そんなシーンで4WDシステム「Q4」が本領を発揮した。

ひと晩ふり続いた雪は深く、駐車枠から走り出すことすらかなり厳しそう。しかしMMステルヴィオ号はわずかにタイヤを空転させた後、ゆっくりとしかし着実に、降り積もったフカフカな雪をかきわけて走り出した。優れた4輪駆動制御の片鱗を、そこに見たような気がする。

軽く吹雪いた状態のホテル周辺を流してみたが、ここでもなかなかの雪道走破性を見せてくれた。取り付け道路はかなり除雪されていたが路面は圧雪状態。走りやすいが、速度はかなり抑えて走る。

そんな時の身のこなしは、ドライ路面よりもいくぶんマイルドに思えた。もともとは転舵に対してかなりクイックな挙動を見せるタイプなのだが、雪道でのハンドリングはとても素直だ。決してタイヤがグリップを失っているワケではない。普通の人が普通に走る速度なら、さほど雪道であることを意識しなくてもハンドルを切ったら切っただけ曲がってくれる印象だった。加速時にトラクションが抜けることもなく、コーナリングも素直。これなら雪道ドライブを楽しむことができそうだ。(本文:Motor Magazine編集部 神原 久)

■第2回/2018年12月21日~2019年1月23日(2カ月目)のデータ
・オドメーター:4246km
・走行距離:1557km
・給油量:114.5L
・実燃費:13.6km/L

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