2021年3月17日、日本ばかりではなく世界から注目されるアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、シーズン開幕を前にインタビューに応えてくれた。F1デビューが正式に決定してから、周囲の状況はどう変わったのか、開幕を目前に控えた現状などを話してくれた。(写真:Red Bull Content Pool)

プレシーズンテストでいきなり2番手タイムをマーク

とんでもない大物ルーキーの登場にグランプリがざわついている。日本から欧州にやってきて、わずか2年でF1シートを獲得した20歳の若者はどこまでやれるのか、ホンダやレッドブルの支援を受ける日本人ドライバーの実力は本物なのか。そうした疑念はF1プレシーズンテストの快走で吹き飛んでしまったようだ。

──プレシーズンテストの3日間はいかがでしたか。

「1日目、2日目は新しいマシンということで慎重に走りましたが、1日目は燃料系のトラブル、2日目も小さなトラブルが出て満足のいく走りができませんでした。それでも3日目はなんの問題もなく、予選シミュレーション、決勝シミュレーションをこなすことできました。自分の走りに集中できてスムーズな1日になりましたね」

──3日間の2番手のタイムをマークしました。早くも、とんでもないルーキーが登場したと注目されていますが、周囲の反応はいかがですか。

「クルマの調子は悪くありませんし、いいテストでした。他のチームがどういうふうにやっているかわからないので、このテストだけで、調子がいいとか、速いとかは言えませんが、トップ3に入れたことは嬉しいですし、自信にもなります。自分のドライビングで少しずつタイムを上げていくことができ、自分の走りを楽しめました」

角田は、2020年のFIA-F2のファイナルラウンドで電撃的な走りを見せ、FIA-F2の最優秀新人賞「アントワーヌ・ユベール・アワード」ばかりか、FIA全カテゴリーを対象とした2020年の新人賞「FIAルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、F1デビュー前から、その速さ、クレバーなレース運び、オーバーテイクのテクニックが高く評価されていたが、その評価はさらに急上昇、開幕を前にライバルチームが警戒を強めるほどになっている。

F1プレシーズンテスト 角田裕毅リザルト(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

3月12日DAY1:9位 1:32.727(トップとの差+2.053)37ラップ
3月13日DAY2:11位 1:32.684(トップとの差+2.395)57ラップ
3月14日DAY3:2位 1:29.053(トップとの差+0.093)91ラップ

画像: DAY1:3月12日の公式タイミング。角田裕毅はトップから2.053秒遅れ、ガスリーに迫る9番手タイムをマーク。

DAY1:3月12日の公式タイミング。角田裕毅はトップから2.053秒遅れ、ガスリーに迫る9番手タイムをマーク。

画像: DAY2:3月13日の公式タイミング。角田裕毅はトップから2.395秒遅れの11番手タイムだった。

DAY2:3月13日の公式タイミング。角田裕毅はトップから2.395秒遅れの11番手タイムだった。

画像: DAY3:3月14日の公式タイミング。角田裕毅はフェルスタッペンとタイム競争を繰り広げ、0.093秒に迫る2番手タイムを記録。

DAY3:3月14日の公式タイミング。角田裕毅はフェルスタッペンとタイム競争を繰り広げ、0.093秒に迫る2番手タイムを記録。

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