2021年3月22日(イギリス現地時間)、アストンマーティン・ラゴンダは2021年F1オフィシャル・セーフティカーとなったヴァンテージの市販バージョン「ヴァンテージF1エディション」の発表を行った。

ヴァンテージ史上最強のモデル

アストンマーティンの61年ぶりのF1復帰記念モデルとして登場した「ヴァンテージF1エディション」。2021年F1オフィシャル・セーフティカーのヴァンテージをベースとしたハイパフォーマンス市販モデルで、開発コンセプトは「サーキットのラップタイムの大幅な短縮」だ。

搭載されるエンジンは、従来のヴァンテージと同じ4L V8 DOHCツインターボだが、最高出力が510psから535psに25psアップ、最大トルクは685Nmと変わらないが、扱いやすさと粘り強さの改善を目指し、ピークトルクの持続範囲が拡大されている。組み合わされる8速ATも、シフトアップ時のトルク損失をおさえるため、シフト時間の短縮とダイレクト感と正確性の向上が図られた。

シャシは、アンダーボディに細かい修正を加えることでフロントの構造剛性を高め、ステアリングフィールとレスポンスを向上させるとともに、ダンパーの有効範囲を拡大することで、あらゆる走行シーンでのボディコントロールが大幅に改善したという。ホイールは、これまでの20インチから21インチへと拡大。タイヤは、F1エディションのために、ピレリと協力して特別に開発したものが装着される。

エアロキットもスペシャル感満載だ。フロント・スプリッターを始め、フロント・ダイブプレーン、アンダーボディ・ターニングベーン、そして新形状のリアウィングが装着され、フロントとリアのダウンフォースが大幅に強化されている。ちなみに、最高速度域で標準仕様のヴァンテージより合計で200kg多いダウンフォースを発生するそうだ。

画像: スパルタンさを強調するオブシディアン・ブラックレザー。

スパルタンさを強調するオブシディアン・ブラックレザー。

ボディカラーは、アストンマーティンのF1マシンとF1オフィシャル・セーフティカーをイメージしたもので、アストンマーティン・レーシング・グリーンがポイントとなっている。サテン仕上げとグロス仕上げの両方を選択でき、他にジェットブラックとルナホワイトのボディカラーも用意されている。インテリアは、新設定のオブシディアン・ブラックレザーとファントム・グレーのアルカンターラ張りトリムとの組み合わせ。ライムグリーンやオブシディアン・ブラック、ウルフ・グレー、スパイシー・レッドのコントラストストライプとステッチを選択することもできる。

ヴァンテージF1エディションのボディタイプは従来と変わらずクーペとロードスターの2つで、価格は14万2000ポンド(約2140万円)より。納車は2021年第4四半期(10月から12月)からの開始予定となる。

画像: F1オフィシャル・セーフティカーそのままの実力を市販モデルに移植された「ヴァンテージF1エディション」のロードスター。

F1オフィシャル・セーフティカーそのままの実力を市販モデルに移植された「ヴァンテージF1エディション」のロードスター。

アストンマーティン ヴァンテージF1エディション クーペ主要諸元

●全長×全幅×全高:4490×2153(ミラー込)×1274mm
●ホイールベース:2704mm
●車両重量:1570kg(ロードスター1645kg)
●エンジン:V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3982cc
●最高出力:535ps/6000rpm
●最大トルク:685Nm/2000-5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・73L
●WLTPモード燃費:11.6-24.3km/L(ロードスター11.6-24.3km/L)
●タイヤサイズ:前255/35ZR21、後295/30ZR21

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