「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、トヨタ FJクルーザーだ。

トヨタ FJクルーザー(2010年)

画像: フロントバンパーの左右は別ユニットになっているので、破損した場合でもバンパーを丸ごと交換する必要はない。

フロントバンパーの左右は別ユニットになっているので、破損した場合でもバンパーを丸ごと交換する必要はない。

以前に北米仕様のインプレを紹介したFJクルーザーだが、待望の日本仕様が発売され、本格的なオフロードコースで試乗することができた。

FJ40型ランドクルーザーをイメージしたデザインは、なかなか魅力的でかわいい。とはいえ、オフロードでの性能はFJ40というよりは、今どきのSUVくらいだろうと思っていた。だが、その予想は見事に覆された。

まず最初は、ロックセクション。目の前にあるのは、本格クロカン4WDが登るのにちょうど良い、岩の斜面。どう考えても今どきのSUVがトライできるような場所ではない。下まわりを激しく岩にヒットして、ベコベコになってしまうはずだ。

大丈夫だから、気にせずトライしてと言われて、おそるおそるクルマを斜面に入れる。これだけ急坂なら、まずバンパーがゴツンと・・・、当たらない! そのままスルスルと斜面を進んでいき、下まわりを当てることなく登りきってしまった!

プラドとプラットフォームが同じはずなのに、下まわりが当たらないとは、これは予想外だ。訊けば、プラドよりもショートホイールベースで、なおかつ車高も高い。アプローチアングルを確保できるように、バンパー形状を工夫しているという。確かにルックスをFJ40に似せているので、オフロード的なスタイルではあったが、それがしっかり機能している。

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