「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 NV200バネット 16X-2Rだ。

日産 NV200バネット(2010年:車種追加)

画像: リアサイドドアはスライド式。開口部の大きさは、セレナとほとんど変わらない。床も低く乗り降りしやすい。

リアサイドドアはスライド式。開口部の大きさは、セレナとほとんど変わらない。床も低く乗り降りしやすい。

広大なラゲッジスペースとオシャレなルックスで、遊びの道具として注目を浴びている日産の小型商用車「NV200バネット」に、待望の上級仕様「ワゴン」グレードが追加された。この10月(編集部註:2010年)に行われたマイナーチェンジで追加されたのは、5ナンバーの乗用ワゴンタイプで、5人乗りと7人乗りをラインアップ。仕事にも遊びにも、ぞんぶんに使い倒せそうな1台だ。

実車を見てみると、さすがは商用車がベースだけのことはある。荷室はとてつもなくスクエアで、タップリとモノが積めそうな印象だ。床面もかなり低床だから、荷物の積み下ろしもラクだ。また、サスペンションには今なお板バネを使っていることもあって、ミニバンの荷室の隅にありがちな出っ張りも最小限。いい意味で、さすがは「業務用」出身であることがわかる。

一方、運転席まわりにも、ビジネスマンに不満が出ないための工夫がそのまま残っている。伝票入れとかに便利そうなスペースや、助手席が机になったりと、とにかく効率よく仕事に励むための使い勝手は満点といえるだろう。

とはいっても、5ナンバーワゴンである以上、それなりの質感は確保しなくてはならない。内装は鉄板むき出しではなくフルトリム化し、リアにもカップホルダーや小物入れを用意するなど、パッセンジャーに対する配慮も抜かりはない。ワゴンとして必要十分な「おもてなし」にもこだわっている。

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