「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、シトロエン C4だ。

シトロエン C4(2010年:2代目)

画像: 従来型に比べると、スタイリングは普通になった。ボディ バリエーションも現状は5ドアHBのみで3ドアクーペはない。

従来型に比べると、スタイリングは普通になった。ボディ バリエーションも現状は5ドアHBのみで3ドアクーペはない。

シトロエンのCセグメント ハッチバック、C4が2代目にフルモデルチェンジされ、2010年のパリ モーターショーでデビューした。日本導入は2011年春の予定だが、まずはスウェーデンで行われた国際試乗会からのレポートをお届けしよう。

従来型のC4は、「クーペ」を名乗る3ドアと「サルーン」と称した5ドアの2タイプを用意していたが、今度のモデルは5ドアのみ。どうやら「より個性的なデザインを望む人は、後追いデビューとなる『DS4』に興味を持って欲しい」という戦略のようだ。

さて、丸味を帯びた独特のルックスから、よりロングルーフで普遍的なプロポーションへと変わった今度のC4は、ボディ骨格やホイールベースは従来型と同様ながらも、ラゲッジスペース容量を大きく拡大させたのがひとつのニュースだ。どうやらこれは、従来型で「クラス最小」と不満の声が出ていたこの部分を、とくに念入りにリファインした結果である模様。たしかに、テールゲートを跳ね上げて目をやると、新型C4のラゲッジスペースは見事に広大だ。

いっぽう、キャビン空間は従来型からさほど広くなっていないというのが端的な第一印象。ただし、リアシートではフロントシート下への足入れ性が向上するなど、多少ゆとりが増えた感もあり。いずれにせよ、おとな4人が十分に長時間リラックスして過ごせるスペースの持ち主であることは間違いない。

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