2021年5月12日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンが新型ティグアンのマイナーチェンジを発表した。2017年に登場以来4年を経過してのマイナーチェンジで、パワートレーンの刷新やRモデルの追加、最新の先進運転支援システム(ADAS)の採用など、充実した変更となっている。全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで販売を開始、ティグアンRの納車は少し遅れて2021年後半になる。

細部のリフレッシュに加え、パワートレーン、運転支援システムをアップデート

2017年に登場した2代目の現行ティグアンは、フォルクスワーゲンの本格派SUVとして世界的なべストセラーとなっているが、今回の4年経ってのマイナーチェンジにより安全性や快適性、利便性などにおいて、さらなる進化を遂げた。

今回のマイナーチェンジでは、従来の1.4L直4ターボ(1.4TSI)エンジンに代えて新開発の1.4L直4ターボ(1.5TSI)エンジンを搭載するとともに、トランスミッションを6速DCTから7速DCTとするなど、パワートレーンを刷新。あわせて320psを発生する2L直4ターボ(2.0TSI)エンジンを搭載するRモデル「ティグアンR」をラインアップに加えたことが注目される。

画像: ティグアン エレガンス(Elegance)。従来のハイラインにかわるモデルで、日本ではアッパーグレードに位置づけられる。

ティグアン エレガンス(Elegance)。従来のハイラインにかわるモデルで、日本ではアッパーグレードに位置づけられる。

新型ティグアンに採用された1.5 TSIエンジンは最高出力150psを発揮する新世代のTSIユニットで、走行シーンに応じて4気筒と2気筒を瞬時に切り替えるアクティブシリンダーマネージメント(気筒休止機能)を採用、WLTCモード燃費14.3km/Lを実現している。

また、同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」やLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」などの最新の先進運転支援システムを採用。「Travel Assist」は、従来の渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」をさらに進化させたシステムで、ドライバーがあらかじめ設定した車速内において、前走車との車間距離及び走行レーンの維持をサポートする。「IQ.LIGHT」は、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載されたLEDを個別に制御。ダイナミックターンインジケーターとあいまって、右左折時の被視認性向上にも寄与するものだ。

インテリアでは、「ハーマンカードン」と共同開発した専用のプレミアムサウンドシステムを用意。またインフォテインメントシステムには常時コネクティッドの新世代インフォテインメントシステム「Ready 2 Discover」および「Discover Pro」を採用して、オンラインサービス「We Connect」と合わせることで、最新の渋滞情報を得られたり、スマートフォンで車両情報を確認できるようになった。

ボディサイズを含めた基本的なスペックは変わらないが、マイナーチェンジらしく新しいLEDヘッドライトや拡大されたラジエーターグリルなどにより、力強いスタイリングを実現。新しいティグアンの魅力を表現しているのもポイントだろう。

画像: インフォテインメントシステムの操作系に変更が施され、マルチファンクション ステアリングホイールも新しくデザインされた。

インフォテインメントシステムの操作系に変更が施され、マルチファンクション ステアリングホイールも新しくデザインされた。

今回ラインアップに追加されたティグアンRは、320psを発生する2L 直4ターボ(2.0TSI)エンジンを搭載する高性能スポーツモデルで、わずか2100rpmの低回転域から420Nmの強大なトルクを発生し、0→100km/h加速4.9秒(欧州参考値)をマークする。ティグアンRは新開発の「Rパフォーマンストルクベクタリング」というトルクスプリッター付き4輪駆動システムを採用しており、7速DCTも専用設計のものとなっている。

ティグアンRは、フロントおよびリアデザインも専用のもので、21インチアルミホイール、ブルーにペイントされたブレーキキャリパーやクロームのデュアルツインエキゾーストパイプなど、数々の専用アイテムも装備。SUVラインアップの新たなフラッグシップモデルと言えそうだ。

画像: ティグアンに初めて設定された「Rモデル」で、フラッグシップグレードとなるティグアンR。(写真は欧州仕様)

ティグアンに初めて設定された「Rモデル」で、フラッグシップグレードとなるティグアンR。(写真は欧州仕様)

さらに、新型ティグアンの日本導入を記念して、特別仕様車「TSI First Edition」も設定された。このモデルはTSI エレガンスをベースとし、ノワゼット/チタンブラックの2トーンカラーの専用レザーシートとウッドパネルを採用した特別仕様車で、TSI R-Line同様のブラックルーフライニングを用いた落ち着いたシックな内装としたほか、19インチのアルミホイールとアダプティブシャシコントロール「DCC」を標準装備する。

なお、ボディカラーは新色のナイトシェードブルーメタリックやドルフィングレーメタリック、キングスレッドメタリックのほか、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、オリックスホワイトマザーオブ―パールエフェクト、ラピスブルーメタリック(R 専用色)、ジンジャーブラウンメタリック(TSI First Edition 専用色)の全8色が用意される。

新型ティグアンはグレードラインアップを新しく設定し、従来の「コンフォートライン」「ハイライン」「R-ライン」という名称から、新たに「アクティブ(Active)」「エレガンス(Elegance)」 「R-ライン」に変更。車種構成と車両価格は次のとおり。

画像: 日本導入記念モデルとして登場した特別仕様車「TSI First Edition」。このジンジャーブラウンメタリックのボディカラーは、このモデルの専用色。

日本導入記念モデルとして登場した特別仕様車「TSI First Edition」。このジンジャーブラウンメタリックのボディカラーは、このモデルの専用色。

フォルクスワーゲン 新型ティグアン ラインアップ

・TSI アクティブ(1.5L 直4ターボ/7速DCT/FF)407万9000円
・TSI エレガンス(1.5L 直4ターボ/7速DCT/FF)483万9000円
・TSI R-Line(1.5L 直4ターボ/7速DCT/FF) 503万9000円
・R(2L 直4ターボ/7速DCT/4WD)684万9000円
・特別仕様車 TSI First Edition(1.5L 直4ターボ/7速DCT/FF) 524万9000円

フォルクスワーゲン ティグアン エレガンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:4515×1840×1675mm
●ホイールベース:2675mm
●車両重量:1520kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●排気量:1497cc
●最高出力:110kW(150ps)/5000-6000rpm
●最大トルク:250Nm/1500-3500rpm
●トランスミッション:7速DCT(DSG)
●駆動方式:FF
●WLTCモード燃費:14.3km/L
●タイヤサイズ:215/65R17
●車両価格(税込):407万9000円

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