モーターマガジン社が発行するムック、GTmemories 7「MZ11ソアラ」が5月31日に発売になった。ここでは、そのダイジェスト版を4回に渡って紹介する。1980年代をリードした「元祖ハイソカー」初代ソアラの魅力を紹介していこう。第二回の今回はソアラ 2000VR/VRターボについてだ。(「GT memories 7 MZ11ソアラ」より一部抜粋)

実用性十分のVRと独自の魅力を持つVRターボ

初代ソアラのベーシックなグレードがGZ10型のV系のグレードだ。VX、VR、VII、VIの設定があったが、メインとなったのがここで紹介するVRになる。

VRは、上級グレードのGTとエクステリアは同一で、室内の装備もほぼ同等。VII、VIがアナログメータなのに対して、デジタルメーターも装備されていたお買得な仕様だったのだ。

搭載されるエンジンは1G-EU型エンジン。2L 直6 SOHCで、1980年に登場したGX61系マークII、チェイサー、クレスタに搭載されていたものと同一となる。直6としては軽量コンパクトというのもアピールポイント。何よりも高い信頼性が長所だ。

シャシに関しては、フロント:ストラット、リア:セミトレーリングアームのサスペンション形式はGTと同様。ブレーキシステムも前後ともベンチレーテッドディスクとなる。

1981年6月に追加されたVRターボ。もう1グレードにVIIターボもあった。トヨタはDOHCだけではないという主張か?

ソアラのデビューから4カ月後に登場したのがVRターボ、VIIターボの2車種だ。その名のとおり、M-TEU型エンジンはターボ付きの2L 直6 SOHCだ。ベースであるM-EU型エンジンは、125ps / 17.0kgmという動力性能を与えられていた。ターボを与えられたM-TEU型は、145ps / 21.5kgmにまで性能アップするに至った。

トランスミッションは他グレードでまだ主役だった5速MTを設定されず、全車OD(オーバードライブ)付4速ATのみを装備したのも特徴だ。これには賛否があったが、ターボラグをカバーするにはトルコンを使う構造上ややダルなATが適した面もあるだろう。

さらに1983年には、ターボ+インタークーラーとなり、160ps/23.5kgmまでパワーアップすることになる。このときには名称からVR、VIIが外され、TURBOのみに統一されている。

1983年2月にはターボにインタークーラーが装着された。グレードもVR、VIIが取れて「TURBO」で一本化されることになる。

トヨタ ソアラ 2000VR 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1695×1360mm
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1185(1200)kg
●エンジン:直6 SOHC
●排気量:1988cc
●最高出力:125ps/5400rpm
●最大トルク:17.5kgm/4400rpm
●トランスミッション:5速MT(4速AT)
●駆動方式:FR
●10モード燃費:10.0(8.5)km/L
●車両価格(税込):192万7000円(201万9000円)※1981年当時

トヨタ ソアラ 2000VRターボ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1690×1360mm
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1250kg
●エンジン:直6 SOHCターボ
●排気量:1988cc
●最高出力:145ps/5600rpm
●最大トルク:21.5kgm/3000rpm
●トランスミッション:4速AT
●駆動方式:FR
●10モード燃費:8.5km/L
●車両価格(税込):230万4000円 ※1981年当時

GTメモリーズ7「MZ11ソアラ」5月31日発売/定価:1900円(税込)

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