2021年6月4日、F1第6戦アゼルバイジャンGPが開幕、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はイエローフラッグが何度も出る難しい状況の中で順調に走行し、フリー走行1回目14番手/2回目10番手につけ、初日総合でトップ10に入る速さを見せた。なお、チームメイトのピエール・ガスリーも好調で初日5番手となった。

予選Q3進出に向けて、フリー走行を順調にスタート

「モナコとモンツァを組み合わせたような2面性のある難コース」として知られるバクー市街地サーキットで、角田裕毅は初日のフリー走行を順調に終えた。

バクーでのキャリア初走行となった角田は、午前中のフリー走行1回目ではコースの習熟に努め、コースオフしてエスケープエリアに逃げる場面はあったものの、壁にヒットすることはなく、まずはマシンの感触を確かめながら14番手でセッションを終了。

続くフリー走行2回目ではタイムを刻むべくペースを上げ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を上回る10番手に入った。セッション終盤にはロングランもこなし、この後、土曜日の午前中に予選セッティングの最終調整を行って、土曜日午後の予選に挑む。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「このサーキットではほとんどのコーナーでハードブレーキングが必要なので、ブレーキングゾーンでの自信を徐々に高めながら、少しずつペースを上げていくという意味でモナコに少し似ていると思います。何度かエスケープエリアに入ってしまうことはありましたが、限界を見つけるためのいい学びになりましたし、幸いにも壁にヒットすることもありませんでした。午前のセッションではやや苦しんだのですが、フリー走行2回目では前進し、いい形で改善していくことができました。まだここからいくつか変えていきたい部分はありますが、ペース自体は間違いなくいいので、明日の予選ではすべてをうまくまとめていくだけだと思っています」

画像: 初めて走行するバクー市街地サーキット。角田はフリー走行1回目はコースの習熟に専念し、フリー走行2回目からペースを上げていった。

初めて走行するバクー市街地サーキット。角田はフリー走行1回目はコースの習熟に専念し、フリー走行2回目からペースを上げていった。

一方、チームメイトのガスリーは角田以上に絶好調。午前中のフリー走行1回目でフェルスタッペンから約0.5秒差の6番手と上々の出だしを見せると、午後のフリー走行2回目ではさらにペースアップしてポジションを上げ、トップから約0.4秒差の5番手に入ってみせた。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

画像: トップに迫る速さを見せたピエール・ガスリー。アルファタウリ・ホンダのマシンの好調ぶりもうかがえる。

トップに迫る速さを見せたピエール・ガスリー。アルファタウリ・ホンダのマシンの好調ぶりもうかがえる。

「午前のセッションで6番手、午後のセッションで5番手と、非常にいい金曜になりました。今のところ、マシンの感覚は非常にいいです。1度か2度、行き過ぎてしまったことはありましたが、限界までアグレッシブにプッシュできていますし、こうやってマシンの能力を限界まで引き出していくものだと思っています。今のところ満足していますし、特にここまでスリップストリームを使って走っていないので、まだまだタイムを上げていけます」

これでホンダのパワーユニットを搭載する4人のドライバーはすべてトップ10入り。表彰台独占の可能性も見えてきた。第6戦アゼルバイジャンGPの予選は6月5日日本時間21時(現地時間16時)、決勝は6月6日日本時間21時(現地時間16時)に開始される。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP フリー走行1回目 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:43.184
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:43.227
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:43.521
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:43.630
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)1:43.732
6位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:43.757
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:43.893
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:43.996
9位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)1:44.777
10位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:44.891
・・・・・・・・・・・・
14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:45.384

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP フリー走行2回目 結果

1位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:42.115
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:42.216
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:42.243
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:42.436
5位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:42.534
6位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)1:42.693
7位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)1:42.941
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:43.018
9位 31 E.オコン (アルピーヌ・ルノー)1:43.020
10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:43.130

This article is a sponsored article by
''.