PND(ポータブルカーナビゲーション)で4年連続国内シェアNo.1※という圧倒的な支持を集めているのがパナソニックの「ゴリラ(Gorilla)」。その最新シリーズである2021年モデルが7月に発売された。今回はそのラインアップの中から上級モデル「ゴリラ CN-G1500VD(以下、G1500VD)」を、カーAV評論家の会田肇さんがテストし、その進化を報告してもらった。(聞き手・まとめ:Webモーターマガジン編集部)
※PNDシェア:全国主要家電量販店・パソコン専門店・ネットショップ2717店のPOS実売統計<集計対象期間:2020年1月〜12月>。
BCNAWARD 2020〜2018の集計対象店は、2020:2659店、2019:2654店、2018:2608店<集計対象期間は各前年1月〜12月>。

※ゴリラ CN-G1500VDが一部仕様を変更され、2022年6月出荷分より2022年度版最新地図を搭載しています。これにともない、2022年6月24日に記事を加筆・修正しました。

ゴリラ CN-G1500VDが、2022年度版の新地図を搭載してバージョンアップ!

・2021年末までに開通した主な道路を網羅
・2022年4月開通の新東名高速道路 伊勢原大山IC~新秦野IC間をカバー
・2021年末までにオープンした主な商業施設を収録
・渋滞回避ルートの探索に重要な大切なプローブ情報の受信エリアを、従来の「関東1都6県」に加えて、大阪・愛知・北海道(札幌エリア)にも拡充
・地図更新期間を2025年7月末まで(2021年発売の同モデルの期間は2024年7月末まで)※2022年6月出荷分より

画像: 2022年度版地図に新たに収録された道路や商業施設。4月に開通したばかりの新東名高速道路も入っている。

2022年度版地図に新たに収録された道路や商業施設。4月に開通したばかりの新東名高速道路も入っている。

全国の市街地を100%カバー(一部の離島等を除く)する最新の「全国どこでも市街地図」搭載

── さっそく、新型ゴリラを使ってみた感想を教えてください。

会田:今回は「G1500VD」を装着して、都心から千葉県方面へ向かって走ってみたのですが、新型ゴリラの高精度な測位能力はいかんなく発揮されていましたね。都市部の複雑な道路でもぶれることはまったくなく、トンネル内を走行しても距離が短ければ安定した測位を継続します。首都高速と一般道で発生する高低差も自動的に認識していました。

── 市街地を100%カバーしているのも注目ですね。

会田:すでに2020年モデルから家屋やビルなどの建造物の形が一軒ごとにわかる市街地図を全国すべてのエリア1741都市(一部の離島等を除く)に拡大していましたが、新しい「ゴリラ」では最新の2021年4月版(2020年12月締め ※1)として収録しています。街並みの様子だけでなく、川や湖、公園といったエリアも正確に表示してくれるのです。
今回も緑の多い郊外を市街地図のまま走行しましたが、そんなエリアでも住宅が一軒ずつ反映されていました。地図からは道幅の見当もつくようになっていますし、公園の池や河川なども反映されているので、周囲の風景を見ながらいま自分がどの辺りにいるか、位置関係がすぐに理解できたのは有り難かったですね。

※1:2022年6月出荷分から「2022年度版新地図」を搭載

画像: 建物の形や道幅のイメージも正確に再現してくれるので初めての場所でも自車位置をすぐに理解できる。

建物の形や道幅のイメージも正確に再現してくれるので初めての場所でも自車位置をすぐに理解できる。

── 渋滞回避機能が搭載されていると聞きました。

会田:G1500VDには、ルート案内中でもVICS WIDEの情報を元に渋滞回避をする「スイテルート案内」機能も搭載されています。渋滞情報を検知すると、距離や所要時間を比較した新旧ルートを表示してくれるんです。目的地に早く到着できるルートを案内してくれるなんて嬉しいじゃないですか。

画像: 「VICS WIDE」チューナーを内蔵するG1500VDなら渋滞を避けた「スイテルート案内」機能を利用できる。

「VICS WIDE」チューナーを内蔵するG1500VDなら渋滞を避けた「スイテルート案内」機能を利用できる。

幅広いユーザーから圧倒的な支持を集めている「ゴリラ 」

── そもそもPNDのメリットとはなんですか?

会田:クルマに簡単に取り付けられて、スマートフォンを上回る詳細な地図で目的地へと案内してくれる、それがポータブル型カーナビことPND(Portable Navigation Device)です。電源はシガーライターソケットから取るだけ。付属の吸盤式マウントキットを使ってダッシュボードに取り付ければ、すぐに使えるのがPNDの良いところです。そのPNDで、多くのユーザーから圧倒的な支持を集めているのがパナソニックの『ゴリラ』ですね。

── どのようなユーザーが使っているのですか?

会田:最初は年配層や配達業者を中心に広がり、今では地図データの更新が難しいちょっと古めの輸入車ユーザーなどにも広がっているようです。その『ゴリラ』が機能アップして新登場、となれば私も興味津々です。今回新たに登場した『ゴリラ 2021年モデル』は、VICS WIDEと最大3年間(2024年7月まで ※2)の無料地図更新に対応した上位機種の「CN-G1500VD」と、基本機能に特化した「CN-G750D」の2機種。どちらも7型モデルでオープン価格です。ちなみに5型モデルは従来の『CN-G540D』が継続販売されています。

※2:2022年6月出荷分以降、地図更新は「2025年7月末まで」の期間

「Gジャイロ」+「トリプル衛星受信」で、より正確な自車位置表示

── 新機種でとくに注目すべき機能はどこでしょうか?

会田:私が注目してるのは、新登場した2機種で測位精度が飛躍的に向上したことです。一般的な車載カーナビは、GPSやジャイロセンサーだけでなく車速パルスを併用することで安定した測位を獲得しています。一方、PNDでは一般的に車速パルスを併用しません。そのかわりとして「ゴリラ」は、米国のGPS衛星を中心に、ロシアの衛星「グロナス」や日本の準天頂衛星「みちびき」を併用して、衛星からの信号を使って測位精度の向上を図ってきました。

── 準天頂衛星って日本の上空にあるときしか受信できませんでしたよね?

会田:確かに2016年まではそうでしたね。でも、2017年に2号機、3号機、4号機が打ち上げられました。そこで新型ゴリラでは「みちびき」の受信を最大3つまで(静止衛星の3号機には未対応)の連続受信を実現したのです。これにより、1日8時間に限定されていた「みちびき」の受信時間を、24時間にまで拡大して「GPS」と「みちびき」、そして「グロナス」のトリプル受信体制が常に維持されるようになったのです。さらにゴリラは独自の高精度「Gジャイロ」を内蔵しています。これによって衛星信号が届きにくい高架下やトンネル内を走行しても、安定した測位を可能にするのです。

上級カーナビゲーション専用機に匹敵する表示機能

── 案内表示が大変充実したそうですね。

会田:高速道路のレーン数やカラーレーンに対応した案内図を適宜表示して進行方向を誘導してくれましたし、方面看板に表示されるピクト表示も全国に拡大しました。つい見落としがちな案内を一瞬にして把握できるメリットを実感しましたね。

画像: 空港や新幹線の駅もピクト表示されて方面看板が感覚的に理解出来るようになった。

空港や新幹線の駅もピクト表示されて方面看板が感覚的に理解出来るようになった。

── ゴリラと言えば「安全・安心運転サポート」が充実していることでも定評があります。

会田:もちろん「安全・安心運転サポート」も継続して搭載されています。不慣れな土地では街並みや道路の構造が気になって、交通規制もつい見落としがちですが、「ゴリラ」はそれを画面と音声で注意喚起してくれるのです。さらに、高速道路のサービスエリア/パーキングエリアで走り出したと同時に「逆走」しないよう注意喚起。それでも、ほんとうに、万が一逆走がおこると、検知してアイコンと音声で警告して知らせてくれます(※3)。「うっかり」はだれにでもあるものです。こうした「安全・安心運転サポート」機能は、必要不可欠ですね。

※3:逆走警告は高速自動車国道(東名高速道路など主要高速道路)で案内します。首都高速道路などの自動車専用道路は対象外です。また、お知らせできる道路・状況は限られます。

画像: “まさか!”はだれにでも起こりうること。「ゴリラ」に搭載される「安全・安心運転サポート」機能は必要不可欠だ。

“まさか!”はだれにでも起こりうること。「ゴリラ」に搭載される「安全・安心運転サポート」機能は必要不可欠だ。

会田:今回のテストの模様は、動画でも公開していますからぜひそちらもご覧いただき、新型「ゴリラ」の完成度を確認していただきたいと思います。

── 本日はありがとうございました。皆様には引き続き動画で新型ゴリラのテスト風景をご覧下さい。

※この動画は、ゴリラ CN-G1500VDが2021年7月に発売されたときのものです。

画像: さらに進化したポータブルカーナビゲーション【ゴリラ CN-G1500VD】その機能をチェック! youtu.be

さらに進化したポータブルカーナビゲーション【ゴリラ CN-G1500VD】その機能をチェック!

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