2021年6月29日、メルセデス・ベンツ日本は新型Cクラスのセダンとステーションワゴンを同時に発表。Dセグメントで圧倒的人気を誇る同モデルの最新型は、全ラインアップ電動化モデル(マイルドハイブリッド・MHEV/プラグインハイブリッド・PHEV)での登場となった。

ISGシステムのマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを用意

メルセデス・ベンツの販売の中核を担うDセグメント「Cクラス」が新型となった。日本での人気も高く、2014年に登場した従来型は累計で10万台以上の売れ行きを見せている。5代目となる新型Cクラスの語るところは多いが、セダン/ステーションワゴンのすべてのグレードのパワートレーンが電動化となったことが、まずは大きなトピックだろう。

電動化のひとつ、MHEVは大きく分けてふたつのラインアップを持つ。1.5L 直4 DOHCターボ「M254(204ps/300Nm)」搭載のC200/C200 4マティックと2L 直4 DOHCディーゼルターボ「OM654M」(200ps/440Nm)搭載のC220dに、ISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)式 48Vマイルドハイブリッドが組み合わされる。ちなみに、C220dに採用されたクリーンディーゼルエンジンとISGの組合せは、メルセデス・ベンツで初となる。

48V MHEVは従来型Cクラスでも採用されていたが、新型とは異なるベルト駆動のBSG(ベルトドリブン スターター ジェネレーター)式だった。しかし、新型ではエンジンとトランスミッションの間にモーターを配置することでベルトの必要はなく、効率は大きく改善されたという。パワーを比較してみると、先代が最大10kW(13.5ps)/39Nmだったのに対し、新型は15kW(20ps)/200Nmに向上している。

もうひとつの電動化、PHEVはC350eに設定される。2L 直4 DOHCターボのM254エンジンに、最大95kW(129ps)/440Nmを発生する電気モーターが組み合わされる。内部に冷却システムを備えた25.4kWhの大容量のリチウムイオンバッテリーを採用することで、回生ブレーキによるエネルギー回収能力を高め、電気のみでの走行可能距離100kmを達成しているという。トランスミッションは、全モデル9速ATとなる。

画像: パワートレーンは、1.5Lガソリンターボと2LディーゼルターボとのISG式48Vマイルドハイブリッドと1.5Lガソリンターボのプラグインハイブリッドが用意される。トランスミッションはすべて9速AT。

パワートレーンは、1.5Lガソリンターボと2LディーゼルターボとのISG式48Vマイルドハイブリッドと1.5Lガソリンターボのプラグインハイブリッドが用意される。トランスミッションはすべて9速AT。

スポーティさを強調したフォルム。エアロダイナミック性も高い

フォルムは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、そしてリアオーバーハングとの組み合わせで「走り」を感じさせるものとなった。パワードームを備えるボンネットしかり、大きく後方に置かれたウインドスクリーンとキャビンしかりだ。サイズは、従来比で全長+65mm、全幅+10mm拡大している。

メルセデス・ベンツのデザイン思想「センシュアル ピュリティ(Sensual Purity)=官能的純粋」も息づいている。特に、サイドウインドー下端に近いショルダー部にあしらわれた、フロントからリアまでを貫く一本の「キャットウォークライン」と呼ばれるキャラクターラインは、車高を低くスマートに見せる視覚効果を持つ。

画像: スポーティさが強調されたフォルムを採用。(セダンC200)。

スポーティさが強調されたフォルムを採用。(セダンC200)。

フロント周りは、新型Sクラス譲りのエッジの効いたクールなデザインのヘッドライトや、多角形のフロントグリルの中央に配されたスリーポインテッドスターが目に付く。AMGラインを選択すると、より下部がダイナミックに広がる台形型の「Aシェイプグリル」を採用され、マットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられる。

リアエンドも、新型Sクラス譲りの三角形の横長2分割型のリアコンビネーションランプが採用され、よりワイドでシャープな印象を与えてくれる。Cd値はセダンが最小で0.24、ステーションワゴンが0.27と、エアロダイナミックス性も高く、燃費向上への期待を持てる。

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