見た目はこれまでのXC60と大きく変わらない。しかし見えない部分では48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムの搭載など大きく進化している。その真価は乗るまでわからないが、乗るとよくわかるのである。(以下の記事は、Motor Magazine 2020年8月号より)

いよいよボルボ全モデル電動化の時代が到来した

2017年2月、ボルボカーズは2019年から全モデルを電動化すると発表した。当時、ボルボは今後電気自動車しかつくらない、という間違った報道もされたが、事実は内燃機関のみを搭載したクルマから脱却し、すべてのボルボ車に電気モーターを搭載することを宣言したというわけだ。

つまり今後、ボルボが発売する新型車には、すべて電気モーターが搭載されているということ。それはBEV(バッテリー電気自動車=ピュアEV)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、MHEV(マイルドハイブリッド車)のことである。

「ボルボカーは、全モデルを電動化させる最初のプレミアムブランドとなります」とボルボカーグループのホーカン・サムエルソンCEOはコメントするが、それには続きがあって、ボルボは2040年までにクライメートニュートラル(環境負荷を与えない)を実現するとも明言している。

画像: 第3世代のDriveEエンジン。B5は、ISGM(インテグレーテッド スターター ジェネレーター モジュール)を搭載。

第3世代のDriveEエンジン。B5は、ISGM(インテグレーテッド スターター ジェネレーター モジュール)を搭載。

その第一弾として日本へ導入されたMHEVが、XC60 B5 AWD インスクリプションである。今後ボルボは、PHEVに「ツインエンジン」、MHEVに「B」、そしてピュアEVに「P」でグレード名を表記する。

ボルボの「B5」の特徴は、ISGMを搭載した48Vハイブリッドシステムを搭載し、気筒休止機構も採用、回生ブレーキ、オルタネーター機能によりスムーズなエンジン始動、加速性能とレスポンスを向上させている。

気筒休止機構は3000rpm以下、30〜160km/hの範囲内で変速動作が行われていなければ、1番と4番のシリンダーを停止するというもので、高速道路よりは、とくに街中などで燃費の向上に効果的である。

さらにブレーキバイワイヤを採用し、100%回生ブレーキを使用することが可能となるとともに軽量化、燃費の改善、ブレーキフィールの改善、制動距離の短縮、NVH(クルマの快適性を測るもので、ノイズ/Noise、バイブレーション/Vibration、ハーシュネス/Harshnessの頭文字をとる)の改善が実現している。

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