ポルシェジャパンは、ポルシェの電気自動車オーナー向けに開発された急速充電施設「ターボチャージングステーション」を各地に開設しており、都内では虎ノ門ヒルズに初めて開設された。

CHAdeMO規格で最大150kW級の出力を設定

ポルシェはタイカンをはじめとする電気自動車オーナーのために、独自の充電インフラの設置を進めている。急速充電器「ターボチャージャー」は、ポルシェ社がABB社と共同開発したもの。ABB社とは、電力関連や重工業などの先駆的技術のリーダーで、スイスに本社を構える企業だ。

国内でもっともパワフルな150kWの出力を発生し、現在は充電ケーブルの関係(液冷ケーブルでないと150kWに対応しない)で90kWに抑えての運用となる。このターボチャージャーを複数を備えた施設「ポルシェターボチャージングステーション」が虎ノ門ヒルズに開設された。

画像: ターボチャージングステーションは、ポルシェの統一規格でデザインされている。

ターボチャージングステーションは、ポルシェの統一規格でデザインされている。

ちなみに、CHAdeMO規格の一般的な急速充電器は50kW、テスラ独自の急速充電器であるスーパーチャージャーでも120kWだから、ポルシェのターボチャージャーはかなりの高出力といえる。

急速充電器の使用にはスマホのアプリを利用するため、カードやパスワードなどは不要。遠隔での操作も可能だ。また、充電コネクターをクルマに繋いでからの操作もスマホで行うので、他の人が勝手に充電を止めたりできないようになっている。2021年後半には150kWでの運用の始める予定で、その場合タイカンの車載バッテリーを約30分で80%(走行距離にして約300km分)まで充電できる。

このターボチャージングステーションは、都市型充電インフラとして「リンクス 梅田」、「あべのハルカス」、「ヒルトン名古屋」、そして「ナゴヤセントラルガーデン」ですでに稼働しており、虎ノ門ヒルズは国内では5カ所め、都内では初の展開となる。今後、都内ではこのほか3カ所の開設を計画中だ。

画像: 急速充電器の操作はスマホのアプリで行う。

急速充電器の操作はスマホのアプリで行う。

ポルシェジャパンでは、急速充電器(最大出力150kW級、CHAdeMO規格)をはじめとする独自の充電ネットワークを日本全国で展開しており、設置施設は順次拡大していく予定だ。現在は、日本国内のポルシェセンターを含め、34カ所46基のポルシェターボチャージャーが稼働しているが、2023年末までにはすべてのポルシェセンターでの設置が完了する予定だ。

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