エンジンと電気モーターを備え、外部充電も可能なのがプラグインハイブリッドモデル(PHEV)だ。実際に購入して日々使用しているユーザーの印象はどのようなものなのか。262psというシステム最高出力を備えるボルボ XC40 リチャージ プラグインハイブリッド T5インスクリプションのオーナーに聞いた。(Motor Magazine2021年9月号より)

日常的な使い勝手の良さとアウトドアライフとの相性

2020年に日本に導入されたボルボのプラグインハイブリッドSUV「XC40リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプション」を購入された本間俊一さんを神奈川県に訪ねた。

コンピューターメーカーにシステムエンジニアとして勤務する本間さんは、デジタルやITテクノロジーのプロだから、きっと最新鋭のXC40リチャージ プラグインハイブリッドT5インスクリプション(以下、XC40リチャージT5)に興味と関心を抱き、購入にいたったのだろうと予想していたら違っていた。

「セールス担当者に勧められました。ボルボからXC40のプラグインハイブリッドモデルが発売されることは聞いていましたが、詳しくは何も知りませんでした」

本間さんにとっては7台目のボルボとなる。3人家族で奥さんも運転するが、クルマはずっとボルボを一台。

「取材にいらっしゃるので、さっきから緊張しているんですよ」
愛犬を抱いた奥様の恵美さんにからかわれながら、本間さんはXC40リチャージT5の傍に立ってくれた。薄いモスグリーンのスポーティな素材のセットアップにグレーのTシャツ、同系色のスニーカーを合わせている。本来ならスニーカーのマークがあるところには、フライフィッシング用の毛針のマークが刺繍されている。お洒落な出で立ちだ。

「家のデザインもスウェーデン風にして、窓枠はスウェーデンから取り寄せました」

ボルボのショールームに置かれていたスウェーデンの家やデザインに関する記事が載った雑誌を手に取ったことがキッカケとなってスウェーデンについて興味を持つようになり、家具などもスウェーデンのものを選ぶようになった。

自宅脇のガレージに収まっているXC40リチャージT5は2020年10月に納車され、現在の走行距離は7200km。黒いボディのあちこちにはブルーに黄色い十字のスウェーデン国旗のステッカーやシールなどが貼られている。

ルーフレールにスーリー製のキャリアが装着されている。後ろに回り込むと、リアガラスにはアメリカのアウトドア用品ブランドのステッカーも貼られている。

画像: 壁面のアクセサリーなどからも遊び心を感じるガレージ。フューエルリッドのステッカーもユニークだ。

壁面のアクセサリーなどからも遊び心を感じるガレージ。フューエルリッドのステッカーもユニークだ。

「よく夫婦でフライフィッシングに行きます」

主にマス系の魚を狙って自然の川か管理釣り場に半々ぐらい。以前に勤務していた会社では3カ月間にも及ぶ長期のアメリカ本社出張があり、その時の休日に始めて、覚えた。

「魚との知恵比べの要素が強いので、まったく釣れなくても面白いんです」

冬はスキーにも出かけるので、最低地上高の高いSUVが重宝している。23年前に買った最初のボルボだった850エステート、次のV70まではステーションワゴンだったが、3台目がV70クロスカントリーだった。

「釣りに行く時に山の中の舗装していない道を走ることがあるので、地上高が高いと多少のオウトツがあっても通過できますからね」

V70クロスカントリーを2台乗り、その次にはXC60を3台乗り継ぎ、昨年、このXC40リチャージプラグインハイブリッドに買い換えた。23年間で7台を乗り継いでいるので、1台あたりの所有年数は2〜3年となる。

「ええ、こちらの好みと条件を伝えておいてありますので、それに見合ったタイミングで、担当セールスの方がクルマを提案してくれています」

好みは車高の高いSUVであることで、条件というのはローンを組んで月々の支払額を一定に保つこと。そのためには、それに見合った頭金を納めなければならないが、毎回そうしている。

画像: ガレージ内のAC200V普通充電用コンセントと車両を専用ケーブルで接続。充電は、ほぼ夜間に行っているという。

ガレージ内のAC200V普通充電用コンセントと車両を専用ケーブルで接続。充電は、ほぼ夜間に行っているという。

休日は自然の中へ出かけ、平日は家族の送り迎えや買い物、ジムや奥様がヨガのエクササイズなどへ出かけるのに使っている。毎日必ず使っているので、クルマはなくてはならない。

「プラグインハイブリッドのことはあまり詳しく知りませんでしたが、使い始めて驚いたのは、ガソリンスタンドに行く回数が減ったことです。2カ月に1回ぐらいしか行かなくなりました。あまり減ってない月でも汚れますから洗車だけに行くこともあります」

燃料代は、今までのほぼ3分の1から半分ぐらいまでに減った。平日は遠くには出掛けないので、バッテリーに充電される電気だけの走行でこと足りている。

「前の日の夜にコードをつなげれば、朝には満充電になって、40kmほど電気だけで走れますから、平日はその範囲で賄えていますね」

充電のための電気料金は、家庭で使用する分と一緒に請求されてきている。

「まったく気にならない金額ですので、ガソリン代と合計してもこれまでよりも圧倒的に少なく、とても節約になっています」

充電設備も、工事業者からの見積もり金額は約15万円だったが、県から補助金が20万円支払われるので、実質的に本間さんが支払った金額はゼロで済んだ。

「とても気に入っています。大満足ですね」

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