2021年9月3日金曜日、F1第13戦オランダGPがザントフォールト・サーキットで開幕する。シーズン後半戦の緒戦ベルギーGPが悪天候によりほぼ戦うことなく終わってしまったため、サマーブレイク明けの新しい勢力図がはっきりしないままオランダGPを迎えることになった。はたして1985年以来36年ぶりの開催となるオランダGPはどんなグランプリになるのだろうか。

フェルスタッペンのためのオランダGPになる!?

悪天候により予選結果がほぼそのまま決勝順位となった前戦ベルギーGPは、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がそのまま優勝、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位に終わった。

決勝レースがまともに行われなかったので、レッドブル・ホンダとメルセデスの力関係は不明瞭だが、フェルスタッペンがあの雨の中でレース再開に意欲を見せたのは勝つ自信があったからだろう。実際、予選直前のフリー走行3回目でレッドブル・ホンダ勢が1-2のタイムをマーク、トップタイムのフェルスタッペンは3番手ハミルトンに1秒以上もの差をつけていた。

では、オランダGPはどんなレースになるのだろうか。

オランダGPの開催は、1985年以来、実に36年ぶり。騒音による問題などからカレンダーから消滅していたが、地元出身のフェルスタッペンの活躍により開催の気運が高まり、数年前から復活に向けて動き出していた。実は昨年2020年に復活の予定だったが、Covid-19パンデミックの影響で中止となっていた。

ザントフォールト・サーキットもF1開催に向けて全面的に改修、678mのホームストレートと517m/257mの2本のバックストレート、14のコーナーを持つ全長4259mのコースレイアウトに変更され、ターン3とターン14にはバンクも設けられた。

北海の海岸線に位置するビーチリゾート近くにあり、風が強く吹くと飛来した砂により滑りやすい路面になる特徴をもち、また意外と起伏に富んでいる。

ストレートは長くないもののバンクを設けられた高速コースと言える。ただ、コース幅の狭さや砂地のランオフエリアなどによりオーバーテイクは難しく、予選が重要になりそうだ。

36年ぶりの開催で、このサーキットがどのチームに有利かデータから読めないものの、フェルスタッペンにとって観客席を埋め尽くすであろうオレンジの大応援団が大きな力となることは間違いない。

なお、F1開催こそ久しぶりだが、ユーロF3をはじめとするステップアップカテゴリーのレースが開催されており、ハミルトンやフェルスタッペン、バルテリ・ボッタスなどは走行した経験を持つ。

画像: オランダGPが開催されるザントフォールト・サーキット。北海の海岸線に位置するビーチリゾートに作られている。

オランダGPが開催されるザントフォールト・サーキット。北海の海岸線に位置するビーチリゾートに作られている。

画像: オランダGPが開催されるザントフォールト・サーキットのコース図。長いストレートはないが、コーナーにバンクが設けられており、高速レイアウトと言える。

オランダGPが開催されるザントフォールト・サーキットのコース図。長いストレートはないが、コーナーにバンクが設けられており、高速レイアウトと言える。

オランダGP開催を目前にして、フェルスタッペンは「オランダでのレースはホームの観衆を前にした特別なものになるのはもちろん、ひとりのドライバーとして新たなコースでF1マシンの限界を探るというのはいいチャレンジになります。オーストリアやベルギーで、僕らを応援してくれる大勢のファンが見られたのは素晴らしい気分だったので、今週末のグランドスタンドに詰めかけてくれたファンにいいレースを見せたいと思います。コースはオーバーテイクがやや難しいかもしれませんが、1ラップのパフォーマンスはやりがいのあるものになるはずです。予選ラップはかなりの高速になるので、ミスの代償も大きくなります。ザントフォールトはF3マシンで走った経験がありますが、いくつかのコーナーが改修され、当時からコースは変わっています。コースは高速でストレートが短く、コース幅はとても狭いので、オーバーテイクはかなり難しくなり、モナコと似たような面白い週末になると思います。また、海の近くにあって砂が吹き寄せられるので、初日の金曜はコース上が埃っぽいと予想しています。コンディションは徐々に上がっていくはずです」とコメント。

画像: 母国で優勝を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。勝てば、ハミルトンを抜いてタイトル争いのトップに躍り出る。

母国で優勝を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。勝てば、ハミルトンを抜いてタイトル争いのトップに躍り出る。

タイヤを供給するピレリは「オランダGPでは最も硬い3つのコンパウンドを選択しましたが、それは速くて狭いコーナー、大きな減速、厳しいアップダウンが続き、タイヤに大きな負担がかかるからです。ターン3とターン14には約19度のバンクがつけられ、以前よりもはるかに速くこれらのコーナーを通過できるようになっています。このバンク角はインディアナポリスのバンク角の約2倍もあり、ターン14は全開で4Gの力がかかると予想されます。また、ターン1とターン11への入り口では5Gの減速、ターン7では5Gの横方向の力がかかり、これはすぐに次のコーナーへと続きます。オランダGPは新しい挑戦であり、実際のデータを収集し、レースのタイヤ戦略を錬ることが重要となります。確かなことは、サーキットレイアウトがタイヤに大きな要求を課すということです」と分析している。

F1第13戦オランダGPは、9月3日金曜日11時30分(日本時間18時30分)からのフリー走行1回目で幕を開ける。予選は9月4日15時(日本時間22時)、決勝は9月5日15時(日本時間22時)に開始される。

2021年F1第13戦オランダGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:9月3日11時30分〜12時30分(日本時間18時30分〜19時30分)
フリー走行2回目:9月3日15時〜16時(日本時間22時〜23時)
フリー走行3回目:9月4日12時〜13時(日本時間19時〜20時)
予選:9月4日15時〜16時(日本時間22時〜23時)
決勝(72周):9月5日15時〜(日本時間22時〜)

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